昨日、仕事が終わって等々力駅近くまで来ると、昔ながらの洋品店を見つけた。夏物で気に入ったものが有ればと思い店内に入ってみた。奥に店の人がいた。初老の男性であった。私には気づく様子もない。「ごめんください」と私から言った。
気に入ったものは無かった。だが、売上げに協力しようと思い、綿100%のTシャツを1枚購入。そこには下着も置いていた。そこでついでにガードルを買った。「Lサイズを買うときついんです。かといってLLを買うとゆるいんです」と私。店主が男性だから、本当はこんな会話はしたくなかった。
すると、店主は真顔で言った。「いえ、それはお客様がというよりも、会社が悪いんです」、と。女性客を落胆させない対応をよく心得ていると思った。不愛想に見えた店主であったが話術は天下一品。さすが高級住宅地の一角で長く店を構えていることができる理由がわかった。