壺屋焼

先日の茶道教室で使われた茶碗は沖縄の壺屋焼で、作は人間国宝の金城次郎氏。絵付けは彼の得意とする魚紋であった。魚が伸び伸びと描かれすべての線が生きている。茶碗を手に持つと素朴さが伝わってきて、白いご飯を盛りたくなった。まさしく柳宗悦の民藝運動の影響が観て取れる。

その茶碗の魚紋を見ているうちに、どこかで見たような気がして来た。あっ、タイの陶器の模様と似ている。現に私の机上に置いているタイからのお土産のコーヒーカップも魚紋だ。沖縄はかつて中継貿易地として栄えた。沖縄とタイの関連性としては泡盛が特に有名だが、陶器からも東南アジアを感じることができる。