トフロム ヤエス

2026年、東京駅直結の八重洲一丁目東地区に竣工予定の複合施設ビルの名称が「トフロム ヤエス」に決まったというニュースを聞いて、パンチが無い名前だと思った。英語の前置詞の “to”と”from”を足して「TOFROM」と書き、読みは「トフロム」。こういうおかしな造語はもういい加減やめてほしいものだ。

先日、八重洲地下街を歩いていると、八重洲という地名の由来になったオランダ人貿易商のヤン・ヨーステンの銅像が目にとまった。多くの人が往来する場所で、彼はほほえましく鎮座していた。「トフロム」と聞いて、果たして彼はどう思うであろうか?

おそろしいことは、一部の人達がつくったへんちくりんな和製英語に、我々一般人がすぐに慣れてしまうことだ。慣れるれるともう何ら疑問をいだかない。そのうちにまた次なる造語が生まれる。このような傾向に対して不満きわまりない。