ルサンチマン

昨日、某書を読んでいたら、「ルサンチマン」という言葉が出て来た。ネットで調べると、「フランス語のressentimentで、心理学用語として、<恨み>、<嫉妬>、<劣等感>などを意味する。ニーチェが好んで用いた」と書いてあった。英文科出身の私はアルファベット表記を見た後、英語の「resentment リゼントメント 憤り」と関連性があることがすぐに類推できたが、カタカナ表記の「ルサンチマン」だけでは、その深い心理学的・哲学的な意味がピンと来なかった。

明治以降、多くの日本人はヨーロッパに目を向けた。故にドイツ語やフランス語から多くの思想を学ぶことができた。現代はグローバルな時代だ。どこの国の言葉でも学ぼうと思えば学べる。一つの言語に固執するのではなくて、もう少しアンテナを増やして外国語を学び、単語を通して、または文法を通して、その国の人々が持つ思想や思考回路を知るのは決して無駄なことではない。