象の貯金箱

私の部屋には象グッズがたくさん有るが、その一つはプラスチックでできた象の貯金箱だ。象だからタイ製かと思いきや、あらためてよく見ると、Made in Finlandであった。おや、珍しい。道理で森林を思わせる美しい緑色をしている。

ところでこの貯金箱だが、鍵を無くしたから開けることができない。小銭しか入っていないので揺らせばジャラジャラと派手な音がする。どうせ開かないのだからと思い、お金を入れるのはもうやめている。すると貯金箱の象が話しかけてくる。これは開かないぞう。お金はためなきゃいかんぞう……、と。

いよいよになったら鍵屋へ持って行って開けてもらおうと思っているが、その時は完全にキャッシュレス化しており、小銭の使い道が無くなっているかもしれない。頼みとする神社の賽銭箱もデジタル化してしまっていることであろう。