会津の絵ろうそく

NHKのニュースで会津若松の積雪の様子がが毎日のように報道されるので、そこに住んでおられる知人にお見舞いの電話をした。彼はもうすぐ80歳。一人暮らしである。はっきり言って、会津弁は聞き取りにくいが、わからないところは気にしない。時間差をおいて、彼が何を言ったかを類推した。

事前に会津若松の情報を調べると、毎年催される「絵ろうそくまつり」が大雪の影響で中止になっていた。絵ろうそくとは、字の如く、ろうそくに絵を描いたもの。会津では、花が無い冬場に於いて、絵ろうそくが仏前に供える花の代用として好まれたとのこと。そして南天の花は難を転じさせ、福寿草の花は長寿をもたらしめるものと信じられている。

ネットで調べると、会津の蝋燭(ろうそく)作りは室町時代からの伝統工芸であり、そして一説には、結婚式を表す「華燭の典」も、美しい花が描かれたこの会津の絵蝋燭から由来しているということが書かれてあった。