数日前、民間ロケットのカイロスの打ち上げ中止のニュースを聞いて、「カイロス」とはどういう意味なのかをネットで調べてみた。ギリシア語であった。他に、「クロノス」という単語もあるから、両者の違いを認識するようにという指摘が添えられていた。
昨日、『中高年の危機と挑戦』(アルフォンス・デーケン著 女子パウロ会 1990年)を読んでいると、「時間意識の危機」という中に、なんと、クロノスとカイロスの相違点が分かりやすく書かれてあった。
「クロノスは河の流れのように過ぎ去っていく日常的な時間のことですが、カイロスは二度と来ない決定的な瞬間を言います。<中略> いままでの時間意識を変革し、自分の人生のカイロスに対してためらわずに進むこと、これが第一の時間意識の危機と挑戦に対するよき心構えではないかと考えます」
追記:私はデーケン先生と上智大学の懇親会で度々お会いしたが、ユーモアたっぷりの紳士で周囲の人々をなごませておられたのが印象的である。