昨夜、劇団昴による『クリスマス・キャロル』(チャールズ・ディケンズ作)を観た。今年4月から入会した「ねりま演劇を観る会」が主催したものだが、いかにも師走に相応しい演目であった。配布された冊子を読むと、某女性会員がこう書いていた。「2000年に入会し第87回から一度も欠かさず観劇。これまでに147本の舞台を観て、その時その時、楽しく時間を過ごせてとても良かったです」
チャールズ・ディケンズ(1812-1870)と言えば、大学の英文科で『David Copperfield』を読んだ。以来、私の頭の中に彼の名前はずっと残っていた。2011年にロンドンに行った時、彼の執筆した部屋を見学。小さな部屋で大作がたくさん生み出されたことに驚いた。底辺に生きる人々を描写する彼の筆力は小さな机の上で次から次へと全開。19世紀ヴィクトリア朝の作家とはいえ、時代に関係なく親近感を覚えた。