寺の後継者不足

昨日、母の33回忌法要が有った。お経をあげて頂いた後、お上人(日蓮宗住職)とご一緒に食事をしている時に、彼が何故、僧侶の道を選んだかを長々と話して聞かせてくださった。北九州から東京に来て早稲田大学に入学したが学生紛争で大学に魅力が感じられず、池上本門寺の門をたたいたこと、身延山の修行の厳しさ、青森市内の寺で長い間、副住職としておつとめをした後、縁あって平塚の寺にいらしたこと、云々。

彼は私と同じく78歳。独身を通されているので跡継ぎがいない。目下の彼の悩みは後継者探し。最近は修行という言葉を敬遠し、自分は好きなことをやるんだという息子達が多く、寺を継がない傾向が顕著。したがって、廃寺が増えているそうだ。

彼が58年前に早稲田大学に通っていたと聞き、私はさっそく高田馬場の今の様子をおしえて差し上げた。私利私欲が全く無く、ファンタジーな小説もお書きになる彼。そのうち高田馬場が彼の本に登場するかもしれない。