『六十歳から家を建てる』(天野彰・新潮選書 2007年)から抜粋して出題する。
1.長年、住宅設計をしているとたびたび痛感することだが、「夫婦は一つ、一心同体」と思い込んでいる人が非常に多い。
2.とくに男性諸氏にはそう思いたがる傾向が強い。しかしはっきり言ってそれは大いなる誤解である。
3.六十歳以降の人生を「余生」と考える人は多いが、それは間違いだ。実は六十歳まではかりそめの人生で、定年以降こそが本当の人生なのである。
4.結局、六十歳からの家づくりとは、何よりもまず、「家」を通して自分の人生を考える作業なのである。
5.おそらく、答えを見つけるまでに長い時間がかかる人もいると思う。