掛け軸

茶道では茶碗や棗もさることながら、掛け軸も肝心。最近は「青山緑水」というのが床の間に書けられている。色紙を少し大きくしたサイズだが、楷書体の書を観るたびに、さわやかな気分に浸れる。

そこでその写真を生徒さんの一人に送った。ガーデニングが大好きな彼女からすかさず返信が有った。「日本の文化は掛け軸からでも涼を味わえていいですね」

そうだ。涼は書からでも味わえる。そして、自然の奥深さを想えば、心も落ち着く。これが日本の文化であり、美である。