真味糖

松本へ旅行された方から松本きっての銘菓「開運堂の真味糖」を頂戴した。抹茶によく合う干菓子として大正時代末から好まれているそうだが、恥ずかしながら私は知らなかった。

黒胡桃と蜂蜜を使ったこの菓子は断面が歌舞伎の隈取りに似ているので、最初は「歌舞伎ぐるみ」と命名されたが、昭和10年に松本で茶会を催された当時の裏千家家元のご提案で「真味糖」に変更されたいきさつが有ることを開運堂のHPの説明で知った。

世の中、似非(えせ)なるものでいっぱい。一服の抹茶を点てながらこの真味糖を口にして、「真なるもの=ความจริง」を探し求め、そしてひそかに味わいたいものである。