「春よ来い」と相馬御風

先日、NHKのBS番組「名曲アルバム」で「春よ来い」が流れた。よく知っている童謡ではあるが、作詞家が相馬御風であることまでは知らなかった。

相馬御風(1883-1950)のことをネットで調べてみた。明治期から昭和期にかけての日本の文学者、詩人、歌人、評論家、随筆家、良寛研究家、郷土史研究家で、今で言うところのマルチアーティスト。現新潟県糸魚川市出身。早稲田大学大学部文学科英文学科卒業。25歳の時に「都の西北」を作詞。

「春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒のじょじょはいて おんもへ出たいと待っている~」という歌詞が今更ながらじんと来る。糸魚川は能登に近い。凍てつく日本海を見ながら相馬御風はこれを作詞した。彼が現在の能登の被災者達を見たら、どのような感慨にひたるであろうか?