「2023年の皆さまへ」という封書が或る演劇人(日疋士郎氏)から届いたのは先月であった。文面を抜粋するとこうである。
~コロナの3年半、一度も公演やライブを中止することなく走って来ましたが、財政的身体的な疲弊は大きいです。感染症対策下、100席の劇場にお客様が10人ということもありました。<中略> 沢山の劇場が、俳優が、スタッフが廃業してゆきます。そして、沢山の飲食店が、商店が閉店してゆきます。
文化は余裕のない時に切り捨てられることを痛感しています。…..外食も、音楽も、詩も、演劇も。しかし、今ほど文化が必要な時はないとも強く思います。….一度失ったらすぐに立て直せるものではありません。沢山の人がそのことに気づき始めた時は遅いのです。~