始発・終電

電車は人を乗せる乗り物。それと同時にいろいろな人生をも乗せて運んでいる。私は仕事の関係で山手線の始発や終電を利用することが有るが、その都度、都会の動きが見て取れる。始発に乗るために眠い目をこすりながら駅に行くと、ホームにはもうすでに人がいる。一日の始まり始まり…..。

山手線の場合、始発に乗るとぐったり寝ている人達が多い。彼らは夜中まで飲んだ連中だ。化粧を落としている若い女性もいる。彼らを見ながら、彼らの青春を羨ましく思う。

終電を利用する時にはどきどきする。それをはずすとタクシー利用になるからだ。どうにか終電に乗り込むと、まるでラッシュ時そのもの。みんな、同じ思いをしているのかもしれない。すなわち、「すべり込み セーフ!」と。都会の人生は電車とともに有る。