理論と実践

 先週、次期日銀総裁候補の名前が挙げられ、関係機関の反応は「サプライズ」であった。理由は戦後初の経済学者から選出されたからだ。いろいろな観方が有るが、同時に発表された副総裁候補2名と共に何とか期待できる布陣であるならば、素人の私が口をはさむ余地はない。
 だが、失われた30年を取り戻す庶民のための経済政策だけは切にお願いしたい。国民はおとなしく黙っているが貧富の差がつきすぎた。「粛々と」という表現下、ベクトルが果たしてどの方向へ向かっているのかわからない。学者の理論も必要だが、現実の速度は速い。どのくらい効果的に実践できるかが肝心。
 ひるがえって語学の勉強にも同じことが言える。文法の習得は必須だが、とにかく話して聞く能力を鍛えるべく、使う場を求めて積極的に出て行こう。