いい意味の欲

 高校時代の友人の御主人が『国営讃岐まんのう公園のきのこ』(共著)を出版された。弘法大師が拓いた満濃の池へいつも行っておられることは聞いていたが、きのこの研究のためであったことは初耳である。出版部数はわずかに20部。経費がかかるからたくさん印刷しなかったのであろうが、もったいない気がしないでもない。
 しかし、御主人はさらに意欲的だ。今度は香川県内のきのこ(茸)を採取して研究を持続させたいとのこと。こういう姿勢は「いい意味の欲」である。一つ達成すれば、さらに次へ。そう、満足して終わってはダメ。小さな歩みを続けることに意義が有る。
 引退モードになると、意欲も気力もストップする。そうならないためにも、欲を出して、ステップバイステップで前進しよう。