最後の輝き

 昨日、ジャズピアニストの秋吉敏子さんが3年ぶりに帰国され、NHKでインタビューを受けている様子を見た。明日(12月12日)が彼女の誕生日。「毎日ピアノを弾いていたら、いつのまにか93歳になりました」と言ったが、その言葉の裏には計り知れない努力と苦悩が….。しかし、情熱が勝った。
 昨日、授業後、早稲田のジャズ喫茶に寄った。そして、1時間ばかりジャズのビートに打たれた。マスターが或る曲をかける時、客達に向かって珍しく解説をした。「今からかける曲は奏者が一番の輝きを見せた曲です。そして、その2週間後、彼は亡くなりました」
 客達はみんなシーンとなった。最後の輝きが伝わって来た。