昨日、茶道教室に参加した。茶道講師が用意した棗は輪島塗。黒地に金色や白色の小さな丸が散りばめられている。蛍に見立てようと思えば蛍に見える。
「七夕が近いので、天の川に流れる星だと想ってください。冬だと雪、春だと桜であると想いましょう。こういうのを<点想>と言います」と講師。
長らく生きて来たけれど、<点想>という言葉を聞いたのは初めて。新しい表現を知って、とても新鮮な気持ちになった。
<想>という漢字は、思想、発想、瞑想、想像、想定、想起、等々有るが、さらに点想が加わった。
茶道具は高い。四季に合わせた茶碗や棗を買い揃えるには、福沢諭吉さんが何人いても足りない。しかし、発想を変えれば有効利用ができる。さらには、発想力が次から次へと伸びていく。