僧侶とピザ

 ニン先生は今年の6月から泰日文化倶楽部の「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスを担当してくださっている。彼女の可愛らしい話し方、そして、ピアノの先生もなれるということを聞いて、良家のお嬢様であることは明々白々だ。
 今週の授業の時に、彼女が面白い話をするので、思わず笑ってしまった。
 「私のパパは出家したことがあります(เคยบวช)。しかし、お寺では食事のことをあれこれ言ってはならず、善男善女からいただいた食べ物をただ口の中に入れるだけです。でも、パパはピザがどうしても食べたくてたまらず、我慢をするのが大変だったそうです。ですから、還俗後(หลังสึก)、お寺に持って行く食べ物はいつもピザばかり。ピザをもらったお坊さんは、またピザかと思ってはならず、黙々と食べなければなりません」
 ニン先生のパパの気持ちはわからないでもないが、反対にピザばかり食べさせられたお坊さんは、還俗後、きっとピザが嫌いになったにちがいない。