藍染のブラウス

昨日、定期が切れているので自宅から歩いて教室へ行った。22日(水曜日)から再開する授業のために、掃除をしておこうと思ったわけだ。
 途中、神田川を渡らなければならない。その神田川には江戸時代、染物屋がたくさん有ったと聞く。今ではほんの数軒だけが残っているが、私が立ち寄ったのは、染料を売る店であった。この店は染めをやっている女性達には有名らしい。
 吊り下げられている藍染のブラウスが気に入ったので購入。藍の色(สีคราม)を身にまとっていると、気が引き締まってくるから好きだ。
 支払いの時、店主がこう言った。「領収書に製品番号を書いておきます。洗濯後、何か不具合が生じた場合は、作家さんに連絡して、すぐに対処させますから。ボタンを無くした時でも言ってくださいね。替えがありますから」
 領収書はカーボン複写式のものであった。その店でも一枚を取っておくことにするのを見て、昔の商店の優しさ、そして、商品に対する責任感の強さに教えられるものがあった。