6時間36分の試合

ワールド・サッカーばかりに注目していたが、ウィンブルドン・テニスは早くも男子シングルの準決勝戦になっていた。昨夜から今朝の早朝までアンダーソン(南アフリカ)とイズナー(アメリカ)の試合を見た。いやあ長いこと、長いこと(นานมากจริงๆ)。6時間36分の死闘が終わった時、こう思った。日本からタイへ行くまでの時間に相当するではないか、と。
 我々乗客は、飛行機が離陸して水平飛行に入ったらのんびりとくつろぐことができる。だが、彼らは必死で闘い続けている。第5セットは2時間以上もかかった。試合に要した時間はウィンブルドンの歴史で第2番目に長いとのこと。
 そして、もっと驚いたのは、一番長い歴史をつくったのも、同じくイズナー選手であったということだ。彼は2010年に11時間5分(3日がかり)も闘っている。なんという持久力か! そして精神力! 番組の途中で、彼のその試合のスコアを記録した記念のプレートが数回、紹介された。今回は惜しくも負けたが、もう勝敗などどうでもいい。
 猛暑到来。我々はスポーツ選手ではないので無理は禁物だが、せめて、気力だけは高く維持し、生活の工夫をしながら盛夏を乗り切ろう。