昨日、見学希望者から電話が有った。普通であれば、「どうぞいつでもご見学にいらしてください」と言って電話を切るが、彼がタイ駐在生活から帰って来たばかりだと言ったので、「それじゃあ、もう話せるでしょう。それなのに帰国してすぐにタイ語を勉強したいというのはすばらしいことです」と、私は彼の意欲を褒めた。
すると、「実は私の父はタイ人です。母は東京で40年間、タイ料理店をやっています」、と言った。それを聞いた途端、私はもっと情報が欲しくなり、彼にいろいろと尋ねることになってしまった。
私は彼のご両親のことを知っていた。特にお父様であるP氏とはタイ王国大使館勤務時代(1969-1973)からの知り合いであった。現在、84歳になられたとのこと。とても懐かしい。そして、P氏と同じ大学(日本の東北地方)を出た無二の親友であるS氏がもうこの世の人ではないことを、P氏の息子さんが教えてくれた。S氏と私は大使館の同じ部屋で4年半、気難しい上司のもと、一緒に働いた。P氏もS氏もタイ人留学生の先駆けであった。