黒いリボン

泰日文化倶楽部のタイ人講師達は黒い服を着て教室に来られている。服喪であることが一見してわかる。ミカン先生はこれから先、一年間、黒か白の服を着るつもりであることを、生徒の前で明言された。「新宿のユニクロの店から黒い服だけが売り切れになったそうですよ。おそらくタイ人が買ったのでしょう」
 そのミカン先生が、「黒いリボンを作りました」と言ってカバンの中から安全ピンがついたリボンを取り出して見せてくれた。「黒い服が無い場合は、これを左の腕につけてください」と、彼女。悲しみを表わす黒いリボンを、生徒と私は頂いた。
 ミカン先生は時間が許す限り、自室で黒いリボンを作り続けているそうだ。そして友人達に配るとのこと。このような服喪の仕方が有ることを身近なところで知って、タイ人のタイ人たるところをしかと観た。
(注)10月19日から24日までバンコクへ行きますので、しばらくブログは休みます。