哀悼のタイ王国(34)

 タイ料理店のテーブルにつくや否や、私はR先生に尋ねてみた。「何年ぶりかしら?」
 「25年ぶりです。バンコクでお会いするのは初めてです」と、R先生。私が想像していたR先生とは以前、バンコクでお会いしているので、やはり別人だ。それにしても、同じ名前! 偶然の一致。
 R先生は、泰日文化倶楽部の講師ではなくて、朝日カルチャーセンターでのアシスタントであった。彼女は二人のお嬢さんを連れて来られた。二人ともサイアム駅近くの音楽教室でバイオリンとフルートを習っているとのこと。前日の夜、家庭でホームコンサートをやったビデオを見せてくださった。曲目は「国王讃歌」。素直な響きに感動を覚えた。