哀悼のタイ王国(33)

 10月22日(土曜日)の夜7時に、元タイ人講師のR先生とお会いする約束が有った。R先生は、現在、タイ花王の取締役をしておられる。泰日文化倶楽部のB先生から、R先生がかつてタイ花王に勤務していた時の上司であったことは、いつも聞かされていた。そして、目下、私のところにホームステイしているタイの女の子をどうしても世話してほしいと、B先生から強力に頼み込んで来たのもR先生であるということなので、今回は是非とも会っておきたいと思った。
 「あのー、7時の予定でしたが、6時に変更してもいいですか?」という電話が5時半にかかってきた。準備万端で待っていた私はすかさず快諾した。タイ人は約束の時間に遅れて来るものだが、さすが日系企業に勤めているだけのことはある。
 そう思いながらロビーに行くと、知らない女性が私に向かって元気よく手を振っている。私が思っていたR先生とは全く別人であった。怪訝な顔をしながら、彼女について近くのタイ料理店へ向かった。私の記憶がおかしい?