かねてより、ミカン先生から、「後輩がタイ語を教えたいと言っております」と聞かされていた。そこで、昨晩、面接を兼ねて、教室まで来ていただいた。そして、ミカン先生の授業の仕方を見てもらった。
彼は20歳。若すぎる。人生経験が少ない。泰日文化倶楽部の生徒達の平均年齢は約50歳だから、講師として果たして適切かどうか迷うところである。
ところが、彼を一目見るなり、私の腹は決まった。「教えに来ていただこう!」
医者を目指している医大生。日本には17歳で来たそうだ。優秀すぎて飛び級。頭がいいのはもちろんだが、何よりも品がいい。教室ではタイ語で授業をしてもらいたいが、彼の日本語能力たるや抜群。ラインで交わした日本語の文章は、今どきの日本の若者が書けない立派な文章であった。
「タイ語中級 火曜日19:00」の生徒達は彼を見て興奮した。そういう私も興奮した。