昨日、鎌倉七里ガ浜に在るホテルですばらしい結婚式が挙行された。引出物に鰹節が入っていた。説明書には次のように書かれてあった。
「かつおぶしは<勝男武士>とも言われ、勝利を願う思いが込められました。また、削る前の状態がとてもかたく、簡単には割れないということから結婚式の際には<人と人との絆が固く結ばれますように>と、縁起物として引出物には欠かせないものとなっております」
昨日の新郎はとてもしっかりした方だったので、彼と奥様が築く新しい家庭は安定したものとなること間違いなしだ。
タイ語で引出物のことは、「ชำร่วย(チャムルアイ)」という。この単語は、縮小形になると、「ช่วย(チュアイ=助ける)」という単語になっていく。なるほど、宴会の席では人手を要するので、手伝いに来た人達の労をねぎらって、ほんの気持ちばかりの品を渡すわけだ。日本の場合は結婚式産業が発達しているので、引出物の額も馬鹿にならないが、タイではほんの気持ちというのがとてもいい。