今年6月、泰日文化倶楽部にN氏御夫妻が訪ねて来られた。お二人はタイに住んでおられた関係で、タイが大好きである。
要件は、御主人が関係しておられるボランティア団体で、私にタイの話をしてもらいたいというものであった。つまり、講演の依頼だ。
私は冠婚葬祭がいつ飛び込んで来るかわからないし、不定期な仕事も抱えているので、早くから予定を入れることはできない旨、率直に申し上げた。しかし、団体の皆さんが楽しみにしてくださっているかと思うと、無碍にお断りすることもできず、「それでは10月中旬頃にいたしましょうか」と返答した。
ところが、9月に入り、具体的な日時に関してN氏に打診したところ、団体が入っている事務局が移転することになり、どこへ移転するかも未定だという回答。
それを聞いて、私の講演会は無期延期になったわけであるが、もしかして幻と化すかもしれない。
東京で定期的に場所を確保するということはなかなかに厳しいものがあると思われる。