戦後70年ということで、今年はいつもの8月とは異なり、いろいろな意味で精神的なる引締めを覚えた。
昭和20年(1945年)8月。その頃、世間はどうであったかと思い、『昭和・平成 家庭史年表』(河出書房新社刊行 1997)で調べてみた。
そして、特に、<文化・レジャー>の項目の中で、次なる記述に興味を覚えた。
「8月30日 『日米会話手帖』(誠文堂新光社)が発行される。400万部の大ベストセラーに。全人口の16人に1人が買った勘定」
これが事実とするならば、戦後すぐに日本人は英会話に関心を示したことになる。その比率たるやすごい。なのに、いまだに英会話が下手なのは何故か。日本人は本は買うが、すぐに積読状態?
ああ、それにしても悔やまれる。日本人の語学熱が長続きせず、英会話がいまだに不得手であるということが….。