宇佐八幡宮を参拝した後、カバンを預けて置いた参道入り口に在る土産物店に戻った。若奥さんの横には、乳母車の上ですやすやと眠る男の赤ちゃんがいた。3ケ月だそうだ。神様に守られて堂々たる眠りである。
そのあと、タクシーでわずか5分の距離にある五百羅漢寺へ向かった。タクシーの運転手さんは女性であった。タクシーに乗ったとたんに蜜柑の香りがしたので、「いい香りですね」と言うと、蜜柑を1個くれた。「今晩、ホテルでいただきましょう」とつけ加えると、「じゃあ、もう1個どうぞ」と、またくれた。
豊後の平野は今まさに稲刈りの季節を迎え黄金一色であった。まさしく豊後の<豊>の漢字に相応しい豊かさを呈していた。
JR日豊本線に乗って、結婚式が行われる臼杵市へ向かった。臼杵市は石仏で有名なところらしく、駅のホームに石仏の頭が据えつけられていた。写真を撮って、友人に送ると、「まるでカンボジアみたいね」という返事が返ってきた。