去年10月からタイ語の個人レッスンを受講している台湾青年は、最近、仕事が忙しそうだ。だが、それでもなんとか時間をみつけてはタイ語の勉強に来ている。『タイ語入門』の本が終わったので、一昨日から2冊目の本である『タイ語初級』に入った。
彼は自分で勉強するタイプだから、全く手間がかからない。「私は自分で単語を読みます。発音を直してください」という彼。『タイ語初級』の本は文型練習がすべてタイ文字に切り替わっているが、勘がいい彼はもう読めた。音がよく頭に入っているからである。
語学の勉強が大好きな彼。日本語も上手である。ところが、彼は言った。「日本語がもっと上手になりたいのです」、と。
私は答えた。「そうですね。あなたの日本語は理解できますが、まだ難解な言葉は知らないようですね。日常会話ではなくて、さらにその上を極めてください」
会社に勤めていると、静かに仕事をするだけで一日が終わる。日本語を磨く時間も機会も無い。
私は提案した。「あなたがタイ語を習いにみえた時に、20分ほど追加して、日本語を教えてさしあげます。是非ともレベルアップしてください」