根岸の薬膳居酒屋

昨日、仕事が終わったあと日暮里へ行った。最近、知り合ったばかりの方が根岸で薬膳カレー屋をやっていると聞いたので、根岸界隈を歩いて訪ねてみることにした。
 店は夕方6時開店だった。したがって、1時間、散策。まず、目に止まったのが、「文政二年創業 羽二重団子」の店だ。文政二年は1819年。かれこれ200年になる。店頭のすぐ傍に、「王子街道」という石碑が立っていた。埼玉や群馬へ行く人達が通ったのであろう。夏目漱石が愛した店とのこと。
 創業350年になる豆富料理店「笹乃雪」まで歩くと、町のそこかしこに正岡子規の俳句が紹介されており、風流であった。言葉を愛する生活はなんとすばらしいことよ。
 6時過ぎ、「温気瑠」という薬膳カレー屋に入った。ここは夜、薬膳居酒屋となる。店の読み方は「オンケル」。名前の由来は、「アンクル。おじさんですよ。ドイツに旅行した時、気に入った店があり、それがオンケルだったから」と、店主は説明してくださった。
 まずは定番の薬膳カレーを注文。30種類の雑穀と20種類の野菜で作ったカレーだ。健康のために毎日通って来たくなった。
 この店には顧客がついているようだ。店内の写真や似顔絵で分かる。大人の集まりの場所として、いろいろな職業の方達が集っているのを聞くと、また行きたくなった。