昨日、久しぶりにタイ人に日本語を教えた。彼はタイから遊びに来た両親を連れて、関西方面、及び、名古屋、長野、静岡へも行っていたので、さぞかし日本語が上手になっているであろうと思ったが、運転に集中していたらしく、旅行しても語彙はそれほど増えていなかった。
1時間40分、たくさん話しかけてあげたが、そろそろ疲れが出始めたのがわかったので、最後の20分は、漢字を教えることにした。
「私がホワイトボードに漢字を書きますから、頑張って読んでみてくださいね」と言って、山手線の駅名を書いた。最初は、新宿。これはすぐ読めた。次に、原宿。読むのに少し時間がかかった。上野はよくわかっていた。
ところが、神田は彼にとって難しいようであった。神戸へも行って来たので、彼は、神田を「こうだ」と読んだ。あわてて、「かんだ」と教えてあげた。続けて、「神様」と書いたが、読めなかった。
ついに彼は言った。「日本語、むずかしいですね。漢字の読み方、いろいろありますから。どうすればいいですか?」
私は答えた。「死ぬまで日本に暮らし、生活しながら慣れていくことですね」
「神」の読み方はまだまだいくらでもある。「神妙な」、「神楽」、「荒神」、「お神酒」….。