さて、2月にオープンした「桜や」であるが、当初は高級和牛ステーキ店の予定であった。だが、高級タイ料理+ディープな東北タイ料理を提供する店として出発していた。
マネージャーのS氏は昨年9月からバンコク入りをし、開店に向けて全精力を投入。したがって、15キロもやせておられた。もともと大男であったから、体の引き締まり具合は丁度よくなった感じ。
ウェルカム・ドリンクとして、「桜カクテル」がフリーで提供された。とても美しい色のカクテルであった。
おすすめは東北タイ料理の「ジムジュム」。その他のタイ料理も上品なお味で、なるほど、トンロー周辺に住む金持ちタイ人を対象としているコンセプトがよくわかった。
宮崎牛のステーキも注文した。S氏が自ら炭火で焼いているのがガラス越しに見える。だが、そのガラスは一見したところ、木の枝が四方に伸びているかの如く、透明テープが貼られていた。「どうしたの?」とS氏に尋ねると、彼は答えた。「耐火ガラスを注文したのに、普通のガラスを入れられたんですよ」
タイ人の業者はガラスさえ入っていれば、それでいいと思ったのであろう。
「近々、入れ替えさせます」と、彼は言った。だが、果たして次なるガラスの強度や、いかに?