昨日の「タイ語入門 土曜日11:00」のクラスは、生徒達に諸事情が生じたために、出席者はわずかに2名であった。2名となると、セミ・プライベートの授業に等しい。参加者は大いにお得感を持ったことであろう。
タイ人講師と私における情熱的な授業が終わったあと、私は一人、707号教室で座っていた。すると、携帯が鳴った。「ホームページを見ると、土曜日12時半から新しいクラスが始まるそうですね」
私は答えた。「はい、その予定でしたが、希望者が出なかったため、開講できませんでした」
「今、新宿にいます。泰日文化倶楽部の授業についてどうしても聞きたいので、これからそちらに行ってもいいですか?」と、彼は言った。
電話の主を待つこと15分。教室に招き入れて、いろいろと話をした。「生徒が集まらなかったので、開講できませんでした」と正直に話をした。だが、彼は引き下がらない。どうしてもタイ語を勉強したいとのこと。
彼は精悍な顔をしたキックボクサーであった。来月、タイへ武者修行に出るそうだ。6年間、キック・ボクシングの練習を積んできたが、タイにはまだ一度も行ったことがないので、来月中旬の出発前までにタイ語の基本を把握しておきたいとのこと。
「わかりました。それでは、あなたのために、土曜日12時30分のクラスを開いてさしあげましょう」と、私は思い切りよく言った。新年早々、私にも闘魂の火がついた。