『99歳一日一言』

泰日文化倶楽部が入っているビルの隣りのビルには書店がある。午後11時まで開いているからすごい。東京は便利なところだ。
 昨日、購入した本は『99歳一日一言』(むのたけじ著 岩波新書 2013年11月刊)。私は90歳以上生きている人に関心がある。素直に尊敬したい。中でも、自分の考えをしっかりと持って、それを発信している方達には、生き方自体に共鳴を覚える。
 1915年生まれのむのたけじ氏。秋田県で『たいまつ』という週刊新聞を出しておられたということは存じ上げていたが、この新書に書かれている文章は、いずれも99歳まで生きておられる方しか書けない、そして、真のジャーナリストであるが故の極めて含蓄のある文章ばかりだ。毎日一題ごとに、365日に亘って書かれているので、毎日が楽しみである。
 因みに、明日(12月15日)のための文章は短いので、参考までに引用させていただこう。
 「一地点から動かぬ木が長命で、人間はなぜ短命か。地球はチョコマカするものが嫌いだな」