イタリア語が得意で、来年からイタリアへ留学を決めている女子大学生から、昨日、面白いジョークを聞いた。内容は次の通りである。
「あるイタリアの男が逮捕され、ぐるぐる巻きに体を縛られた。縛られた状態でずっと取調べが行われたが、その男はうんともすんとも全く答えようとしなかった。そんな状態がずっと続いた結果、ついに釈放されることになり、縄をほどくと、途端にペラペラしゃべり始めた。何故、今になってしゃべるんだと詰問すると、体が縛られていたので、手を使って話すことができなかったからであると、その男は答えたそうだ」
この話を聞いて、私はすかさず笑ってしまった。なるほど、西洋人は身振り手振りで話すのが普通なんだということを思い知らされた。
それに比べて、タイ語はジェスチャーを使わない。手や体でリズムを取ると、案外、声調もうまく覚えられるかもしれないが、手を振ったり、体を揺さぶったりすると、なんだか欧米人っぽくっておかしなことになる。
いずれにせよ、声調を体に浸み込ませるには、一人でリズムを取る必要があることだけは十分に自覚しておきたいものだ。