昨日の朝、新宿駅の総武線上りホームに立っていると、欧米人の母娘が目にとまった。洋服の色目がとてもおしゃれであったので、フランス人であろうと勝手に思った。母の手の中には折りたたみ地図が有ったので、彼らは観光客であり、東京見物で自由行動をしているようにみえた。
ところが、ホームに有る電柱に書かれた駅名を覗き込みながら、首をかしげている。私はそばに寄って行って駅名の書かれた電柱を一緒になって見た。しかし、漢字の下にアルファベットが併記されていたので、それなら読めるはずであろうと思った。
だが、母娘は相も変わらず困った顔をしている。そこで、「どこへ行きたいのですか?」と英語で訊いてみた。すると、「Mitaka」という返事が返ってきた。「ああ、それなら、ほら、あの電車ですよ」と、反対側のホームを指さして教えてあげた。
母娘はフランス人かと思ったが、スペイン人であった。三鷹に用事とは? ジブリへ行きたかったのであろうか?
いずれにせよ、「おもてなしは言葉から」を実践し、朝から気持ち良い気分になった。