日本の方言

昨晩、NHKの「家族に乾杯」を見た。香川県三豊市の粟島と志々島が取り上げられていたからである。粟島は中学時代に行ったことがある。志々島は知らなかったが、『男はつらいよ』のロケ地になったそうだ。この映画、たしか見たはずだが、あまりよく覚えていない。寅さん、こと、渥美清が年をとっていて、元気がなさそうであったからだ。
 ところで、登場した家族達は讃岐弁でよくしゃべった。私には自然にすーっと入って来たが、はたして全国の人にはどうであったろうか? 最近、天気予報は、各地のお国ことばでやったほうが分かりやすいということで、ローカル・テレビではそうしているらしい。そのほうが、毎日の天気の様子がピンと伝わってくる。
 香川県は日本で一番小さな県だ。だが、方言的には、3部分くらいに分かれている。高松の人が喋る言葉は、私には馴染まない。それに比べて、三豊市は愛媛県寄りではあるものの、私の郷里と同じ地域に入る。とはいえ、昨日、聞いた粟島の人の言葉は少しばかり違っていた。日本の方言はなかなかに微妙だ。もちろん、日本だけではなくて、世界中、同じことが言えるのであろう。数10キロ、離れると、話す言葉はもう違う。