「儚い(はかない)」のタイ語訳

「儚い」という日本語はタイ語でどのように表現するのであろうかと思い、泰日文化倶楽部の関係者3人に訊いてみた。留学生のマイ先生はしばらく考えた後、「ความไม่แน่นอนคือความแน่นอน」と言った。直訳すると、「不確実ということは確実」。意訳すると、「不確かなことは必ずや有る」 ものすごく哲学的な表現に驚いた。

上級クラスのイー先生は、「ไม่ยั่งยืน(永遠ではない)」と訳した。そして、元講師のH先生に尋ねると、「สั้นมาก(短すぎる) 私ならこれ。でも、ちょっと口語ですね。เลื่อนลอย(浮動する、あやふや) / ประเดี๋ยวประด๋าว(しばし)。 これらは私は知りませんでしたが、使えるようです」との回答であった。

なお、ネットの辞書では、「ชั่วคราว(一時的) / ที่มีอายุสั้น(短命な) / ซึ่งไร้ประโยชน์(無益な)」と列挙されていた。

上記に書かれた訳語はいずれも捨てがたい。だが悩みまくっていると時間はどんどん過ぎて行く。エイヤーと気合を入れて、文脈にふさわしい単語をいずれか選択するしかない。それには日頃から言語感覚を磨いておく必要が有る。

今日のタイ語作文

1.今やバンコクにおいてはベンツは高級車ではなくなったそうだ。

2.スーパーカーと呼ばれる車のブランドが5種類ほどあるらしいが、車に興味が無い私にはブランド名を聞いても覚えられない。

3.スーパーカーを運転して行くと、スーパーカー専用の駐車場が用意されているとも聞いた。

4.タイ人は見栄っ張りだ。その傾向がますますエスカレートしているみたいだ。

5.素朴な暮らしをしているタイ人と、とりとめもない会話をした頃がなつかしい。

山と山脈

詩人である長田弘氏(1939-2015)が2013年に日本記者クラブで講演しているユーチューブを見ていると、彼が発した或る指摘にはっとした。

「福島県出身の私は、山は連なっているのが山だと思っていました。ところが、香川県出身の人と話した時、山はこうだよと言って、1回だけ手で三角形を示しました。山に対するイメージが全く異なりました」

言われてみればそうだ。『智恵子抄』に出て来る安達太良山を見に行ったことがあるが、山が連なっていた。一方、香川県の山は讃岐富士だけ。おむすびの形をしており、実に可愛い。福島県は詩人をたくさん輩出しているが、山々を見ながら言葉を紡いでいったのであろう。

今日の語彙

1.反復して言う    2.覇者

3.品格がある     4.疲労回復

5.沸騰する      6.噴射する

7.扁桃腺が腫れる   8.弊害をもたらす

9.本意ではない   10.ホラ(法螺)吹き

11.ホットケーキ  12.ポーズをとる

ヒビ(罅)

毎朝、ラズベリー色のコーヒー・カップで一日をスタートさせる。大切にあつかっているつもりだが、よく見るといつのまにか底にヒビが入っていた。そのヒビの先を追うと、どんどん広がっていく。そこにはミクロのアートが展開していた。

「ヒビが入る」という表現は嫌な感じをもたらす。身体的しかり。物理的しかり。ましてや人間関係においておや…..。それがイヤだから、付き合いはほどほどに。ツールを使って最低限の意志表示で済ませる。ああ、無味乾燥だ。

子供の日に六本木の新国立美術館へ行き、大学時代の友人の大作を鑑賞。帰りは千代田線乃木坂から根津へ。不忍池の弁財天にお詣りしてから池の周辺で行われている骨董市を覗く。外国人が多かった。買いっぷりの良さを見ていると、彼らは小さなヒビなど気にしていない様子であった。

追記:今日から泰日文化倶楽部は授業を再開します。夏休みまでの3ヶ月間、日々、研鑽を積み、言葉に敏感になりましょう。

しばし休筆

今日から黄金週間。教室はお休みですが、私の場合は公私ともに予定がいろいろと入っており、退屈することはなさそうです。ブログは1週間ほど休筆し、五感と語感の双方を磨きます。

今年の授業1/3消化

泰日文化倶楽部は明日4月29日から5月6日まで、大型連休に準じてお休みをいただきます。今日の授業が終われば2026年の授業は無事に1/3が消化したことになります。 青葉若葉をめでて気分一新をはかりましょう!

とはいえ、『99歳一日一言』(むのたけじ著 岩波新書 2013年)の中の4月30日の項に次なる戒めが書かれています。

「物事は何でも途中が勝負を決める。登山の場合でも、事故は山頂やその近くではほとんど起こらない。大半は下山の途中か、登る途中だ。何ごとでも途中に全力を注げ。」

昔の人はこうも言ってます。「初めが肝心」。そうかと思えば、「終わりよければすべてよし」、とも…..。むのたけじ氏は「途中が勝負を決める」と主張。要するに、初め、途中、終わり、これらすべての節目に自省の時間を持ちなさいということですね。

今日の翻訳

チュラロンコーン大学ブックセンター発行(พ.ศ.๒๕๒๙)『ภาษาไทย วันละคำ』(共著10名)中の「ม้าดีดกะโหลก」(P.104)から出題する。

๑. สำนวน ม้าดีดกะโหลก หมายความว่า มีกิริยาท่าทางผลุบผลับ กระโดกกระเดก ไม่เรียบร้อย

๒. กาญจนาคพันธุ์สันนิษฐานว่าสำนวนนี้คงจะกลายมาจากม้าดีดโขก ซึ่งเป็นอาการของม้าพยศที่จะดีดโขก โขยกหน้าโขยกหลัง

๓. คำว่า โขก และโขยก นี่เองที่แผลงเป็น โขลก และ กะโหลก ตามลำดับ ม้าดีดโขก จึงกลายเป็น ม้าดีดกะโหลก

๔. หญิงที่เดินเหมือนม้าเวลาพยศคงไม่น่าดู สำนวนม้าดีดกะโหลกจึงนำมาใช้ตำหนิหญิงที่มีกิริยาไม่เรียบร้อย โดยเปรียบว่าเหมือนม้าพยศที่ดีดและโขก เช่น

๕. เป็นผู้หญิงไม่ควรเดินเป็นม้าดีดกะโหลก

๖. ทำอะไรให้เรียบร้อย อย่าเป็นม้าดีดกะโหลกอย่างนั้นซิจ๊ะ

柏&かしわ

街中に鯉のぼりが泳ぐ季節となった。もうすぐ端午の節句だ。端午の節句といえば柏餅。一昨日、たまたま大塚へ行ったので、大塚駅前に在る和菓子の「柏屋」へ寄ってみた。この店は、福島県郡山市内に昭和30年に開業した店が、ほぼ同時期に東京に出した最初の支店だそうだ。もらったチラシに、「端午の節句に寄せて….柏の葉のお話」なるものが書かれてあった。

~ 柏の葉は、枯葉になっても枝から離れずに、新しい芽が出るまで、見守っています。このことから柏の葉は「ゆずり葉」にたとえられ、家系が代々栄えることの象徴となっています。端午の節句に柏餅を食べるのはこのためで、柏屋の屋号も同じ思いからつけられています。~

「柏」の木に興味を持ったのでネットで検索しているうちに、西日本で使う「かしわ(鶏肉)の語源がこの「柏」から来ていることがわかった。柏の枯葉の色が鶏肉の色に似ていたからだそうだ。東京に住んで61年。「鶏(トリ)」という言葉を使うのに慣れはしたものの、郷里に帰ると「かしわ」がすっと出る。

岐阜マラソンとマイ先生

月曜日のクラスと土曜日のクラスを教えてくださっているマイ先生が、今日、岐阜マラソンに参加する。正式な名称は「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン2026」。タイ留学生仲間から誘われたようだが、しばし東京を離れ、地方の空気を吸うことはいいことだ。

文科省が認める国費留学生には4年間の奨学金が出る。マイ先生の来日は1年半前。あと半年で留学生活のちょうど折り返し地点である。いろいろな思い出をつくってほしい。そのためには「百聞は一見に如かず」にならって、多くの経験を積むことだ。

マイ先生の大学に於ける研究生活は英語。したがって、去年の9月から、ジューン先生に代わって泰日文化倶楽部に教えに来られた時は日本語がわからなかった。しかし今年2月からオンラインで日本語の勉強を始めてからというもの、日本語に対する姿勢が変わった。なにごとも、意欲と意識改革が肝心なり!