先日、爪切りが見つからなかったので、コンビニに買いに行った。しかし、爪切りの置き場所がわからない。そこで店員に尋ねた。
「爪切り、どこに置いて有りますか?」
すると、その店員はバングラデシュ人であったため、「ツメキリ?」と訊き返してきた。どうやら単語そのものが分からない様子であった。私はすぐに爪を切るしぐさをしてみせた。すると、彼は、「nail clipper」と言った。
なるほど、外国人のスタッフには英語で言わないといけないのか? それとも、最近の日本の若者達も爪切りのことを英語でそのように呼んでいるのであろうか。
コンビニの店員達の中で、タイ人には一度も会ったことがない。だから無理に覚える必要はないが、タイ語で爪切りのこと、何と言いますか? これ、今日の宿題です。
向島百花園の梅祭り
文化初年(1804年頃)、「新梅屋敷」と呼ばれる庶民的花園が墨田区東向島に一人の骨董商によって造られた。その後、文人墨客の協力を得て、百花繚乱の花が咲く向島百花園になったとパンフレットには書いてある。まだ一度も行ったことがなかったので、昨日、仕事の合間に寄ってみることにした。
2月初旬から始まっている梅祭りは3月5日で終わり。したがって、花の盛りはとっくに過ぎていた。だが、それがかえってよかった。枝の具合がよく見えたからである。生け花を習っているので、枝の伸び方、曲がり方を観察するのが大切。江戸時代の絵師達の観察眼にまでは到底、及ばないものの…..。
梅の枝もいいが、土を見ると、福寿草の花が顔を出していた。椿の「わびすけ」は、最後の華やかさをふりしぼっていた。あと10日もすれば、もう本当の春だ。植物はもう準備万端。我々人間も、新学期に向けて、心身共にさあ準備をしよう。
プミポン前国王の葬儀の日取り
昨夜、タイの知人からプミポン前国王の葬儀に関するラインが来た。
「อาจารย์จะไปงานถวายพระเพลิงพระบรมศพไหมคะ 25-26 Dec」
12月25日~26日に荼毘にふされることがこれでわかった。「行きます」とすぐに返信すると、「それでは、王宮前近くのホテルを2泊、今から予約しておきます」と、再度、知らせがあった。
前国王が崩御されたのが昨年10月13日。1年以上かけての準備となるということだ。数日前、御葬儀用の仮宮殿の大黒柱が王宮前近くに建てられたニュースを見た。設計図も見たが、きっとすばらしい宮殿が出現することと思われる。
「タイ語入門 水曜日19:30」のクラス、再開
昨日(3月1日)、「タイ語入門 水曜日19:30」のクラスの授業を実施した。このクラスは生徒達の諸事情により、1月半ばから授業を休講にしていた。したがって、1ヶ月半ぶりの再開ということになる。
1ヶ月半という休学期間は学習の勘を大いに鈍らせた。そのことは生徒達自身がよくわかっているから、昨晩はテキストの復習から始めた。復習しながら、早く上手になってほしいと思ったが、発音が皆目だめ。タイ人講師が何度も何度も美しい発音を聞かせた。
しかしながら、復習したいという生徒達の気持ちを私は高く買いたい。中年になってからの外国語の学習はとても難しいものがある。だが、学びたいという彼らの意欲を何とかして及第点にまで引き上げること、それが教師の任務だと思って、忍耐強く接する所存である。
赤ちゃんの意識
昨日、バスに乗っていたら、パキスタン人と思われるお母さんと女の赤ちゃん(6ヶ月位)が乗り込んで来た。小さいながらも鼻筋がきりりと通っていてきれいな顔をしていた。だが、赤ちゃんは泣きっぱなし。お腹がすいているのであろう。
そこへ、今度は日本人のお母さんが男の赤ちゃん(9ヶ月位)を連れて乗って来た。ベビーカーにさわってご機嫌の日本人の赤ちゃん。
すると、パキスタン人の赤ちゃんが日本人の赤ちゃんをじっと見つめ始めた。そして、泣き止んだ。小さいながらも、泣いていては恥ずかしいと意識したのであろうか。
両方の赤ちゃんは、現段階においては、「自分が何国人であるか」ということを考えてはいないと思う。<国際>という言葉は無縁である。赤ちゃんであるという共通項しかない。言葉をしゃべらない段階の赤ちゃん王国にいる彼らがうらやましくなった。
店のマネージャー
私は喫茶店に入って新聞を読むのが好きだ。昨日、読んだ記事の中に、将来はAI(人口知能)が活躍するであろうから、働く人の50%が自分で何かをやらなければならない、すなわち、自営業を始めなければならなくなるであろう、というのがあった。
となると、何か技術を持つか商才にたけていないと生活が大変になるということか。
「タイ語中級 月曜日18:00」の昨晩の授業の中で、<店のマネージャー ผู้จัดการร้าน>というタイ語が出て来た。ところが、生徒の発音が悪いものだから、タイ人講師は苦笑している。何故ならば、<禿げ頭のマネージャー ผู้จัดการล้าน>と聞こえるらしい。これはいつも指摘されている<r>と<l>の違いができていないということだ。
どうにかこの点を解決したものの、タイ人講師はまた笑う。今度は<離婚したマネージャー ผู้จัดการร้าง>に聞こえるらしい。理由は末子音である<n>が、<ng>になっているからだ。<店のマネージャー>という発音がなかなかできない。このぶんだと、将来、店のマネージャーになるということ自体、無理かも……。
お雛さま
リサイクルの着物屋さんに飾ってあったお雛さまがあまりにも高貴なお顔をしていたので、許可を得て写真を撮った。そして、それを香港に帰省中の香港人留学生にラインで送ってあげた。すると、彼女から質問があった。
「ひな祭りの飾り人形ですね! 2つだけですか?」
「王様と王妃様です。最近は飾る場所がありませんから」、と私。
「普通の家庭には何個あるんですか?」、また質問が返って来た。
「現代では、2体ですね。従者の人形は省略しても大丈夫です」と、回答。
香港人留学生は東京での就職も決まり、目下、実家で自由を満喫しておられる。バンコクにも遊びに行ったようだ。とても熱心にタイ語を習ってくださった。しかも、個人レッスンで。「私の親は勉強にはいくらでもお金を使っていいと言ってくれてます」と彼女から言われて、香港の方達の教育熱心さがびしばしと伝わって来た。
富田克也監督の新作映画
昨日から、富田克也監督の新作映画「バンコクナイツ」がテアトル新宿でロードショーされた。脚本家である相澤氏から、教室に宣伝チラシを置かさせてほしいという要望の電話が有ったのは先月のこと。監督も脚本家もいずれも、泰日文化倶楽部で短期間、タイ語を勉強された方達なので、私はその要望を快諾した。
チラシを見ていると、「バンコクナイツ BANGKOK NITES กลางคืนที่บางกอก」と書いてある。「あら、NITESのスペルが間違っている」と気づき、早速、相澤氏に電話をした。
すると、彼は答えた。「間違ってはいません。そういう書き方もあるんです。特に最近は」
それを聞いて、私には解せなかったが、なるほどそういう書き方もあるのかも?
富田監督渾身の作品だから、是非とも見に行きたいと思っている。
新しい体制の生け花教室スタート
2007年1月から無料開講していた「アジア女性のための生け花クラス」は、当初予定していた10年が経過したので、先月惜しまれつつお開きとなった。だが、華道講師から教室を有料で借りて、新しい体制のもと、生け花クラスを存続させたいというご希望が出されたので、同意することにした。
新しい体制とは、受講生各自が受講料を払うというものである。考えてみれば、そのほうがいいかもしれない。真剣さが増すからだ。開講日は、原則として、毎月第4土曜日とする。
先日、クロスステッチの刺繍が大好きだという男性にお会いした。クロスステッチは女性の手芸だと思っていたら、男性でもはまる時ははまるそうである。
狭い我が家はさておいて、自分の作品を飾ることはとてもいいことだ。生け花は季節の色合いを感じ取ることができて、気持ちがゆったりとする。
プレミアムフライデー
今日からプレミアムフライデー(Premium Friday)が始まるとのこと。今朝の経済ニュースを見ていると、午後3時以降に退社した場合、何をしたいかという項目ランキングが報じられた。
1位:自宅で過ごす(寝る・料理を作る) 2位:食事に行く 3位:買物 4位:映画 5位:運動 6位:旅 7位:美容・理容 8位:病院へ行く 9位:アミューズメント 10位:マッサージ
これらを見ながら、私はがっかりした。語学学校へ行って語学の勉強をするという項目が入っていなかったからだ。人それぞれだから、まあ、致し方ないか…..。
いずれにせよ、働く個人に自由な時間ができるのはよい。だが、それは限られた業種の会社だけが可能であって、やはりそれは無理という職場が多いのが現実だ。時間の有効活用は何も金曜日の午後3時以降に限られるものではない。何をしたいかということを明確にして、日頃からの心がけが肝要!
