狐の嫁入り

昨日、六本木の新国立美術館で開催されている「第99回 国画展」を観に行った。大学時代の友人が出展しており、毎年、招待状が届くからだ。彼女は画業歴50年以上。先日、時期を同じくして開かれていた銀座でのグループ展会場で彼女とばったり遭遇。20年ばかり会っていなかったから、最初はお互いに認識できなかった。それだけ年をとったというわけか…..。

友人が挑んだ今年のテーマは「狐の嫁入り」。彼女曰く、「これからは古典に回帰するつもりよ」

古典ならいくらでも題材が有る。だが、それを如何に解釈するかは本人次第。そして構図と色彩を考えながら表現して行く過程には苦しみが伴う。芸術家は格闘家。そう言っても過言ではない。友人は芯が強い。百歳まで頑張る意気込みを見せた。

今日の翻訳

タイ国語教科書(小学2年生 พ.ศ.๒๕๒๑)から出題する。

๑. ดวงแก้วเอามือลูบหลังสีเทาเบาๆ แล้วบอกกับชูใจว่า “แมวของเธอน่ารักจริงนะ สีสวย ขนเรียบ และสะอาดดี”

๒. ชูใจยิ้มและพูดว่า “ดวงแก้ว ช่วยหยิบลูกโป่งที่ข้างโอ่งน้ำให้ฉันด้วย ฉันจะเอามาให้สีเทาเล่น มันชอบเล่นลูกโป่งมาก”

๓. ดวงแก้วหันไปหยิบลูกโป่งมาส่งให้ชูใจพร้อมกับถามอย่างสนใจ “เธอซื้อจากที่ไหนจ๊ะ ฉันอยากได้บ้าง”

๔. “เขาขายที่ข้างวัด ย่าซื้อมาให้เมื่อเช้านี้” ชูใจตอบ สีเทาเล่นลูกโป่ง ที่ลูกโป่งมีรูปปลา มันพยายามจะจับปลาที่ลูกโป่งให้ได้ ดวงแก้วชอบใจและบอกกับชูใจว่า

๕. “สีเทาคิดว่าปลาที่ลูกโป่งเป็นปลาจริงๆนะชูใจ” ชูใจบอกว่า “ใช่” แล้วถามว่า ” เธอเลี้ยงแมวบ้างหรือเปล่า”

๖. บ้านป้าที่ฉันอยู่ด้วย มีแมวสองตัว ตัวแรกชื่อทองคำ อีกตัวหนึ่งชื่อทองแดง เจ้าทองคำน่ารักดี แต่เจ้าทองแดงไม่ค่อยน่ารัก” ดวงแก้วบอก

春の嘘

一昨日、根岸へ行った。帰路、正岡子規や夏目漱石ゆかりの「羽二重團子」(文政二年創業=1819年)に立ち寄る。店の入り口に『日曜句会』(四月六日)の俳句をまとめた印刷物が置いてあったので頂戴した。美樹(俳号)という方の次なる二句が目にとまった。

水仙や道のほとりのおのの影 // 何もかも知りつつ春の嘘かなし

悩める女性が路傍の水仙に我が身を没入。春霞の中、夫、もしくは愛する男性の嘘を責めながらも踏ん張る.。夏には果たしてどんな句が詠じられるであろうか?

発声・発話

ゴールデンウィークが終わった。悶々とした気分で勤めに出ている人も多いことであろう。「今日は何の日」をチェックすると、いろいろと書かれている中の一つに、「声の日」というのが有った。長期休暇中、果たしてどのくらい声を出したか? 案外、少ないのではなかろうか。

SNSの時代になって、発声や発話の機会がかなり減ったと思われる。「家族で喋っているから大丈夫」と言う人もいるであろうが、家族との会話は発声の仕方を意識していないから、発音が曖昧である。友人とのライン電話も然り。

コーラスをやっている人達を数人知っているが、いずれも皆、楽しいと言う。それは指導者の指揮のもと、お腹からしっかりと発声しているからである。語学の指導に於いてもそうでありたい。年を重ねると発声力が衰える。したがって発話も控えがち。それを打破するためにも、「語学の勉強はまず発声から」を意識しよう。

今日のタイ語作文

1.両者の主張は五十歩百歩だ。

2.仏教の五戒を守っているタイ人は果たしてどのくらいいるのであろうか?

3.五月病とは、ゴールデンウィークの連休明けに意欲が低下し、体調不良を覚えて、学校へ行ったり、または会社に行きたくない状態を指す。

4.「五里霧中」とは、物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷う状態をいう。

5.田植えの季節がやって来た。今年も五穀豊穣であることを祈りたい。

黄金週間の休講&休筆

今日から5月6日(火)までゴールデンウイークのため、泰日文化倶楽部は授業を休講とさせていただきます。生徒の皆さん、この期間は独自でタイ語の学習に励んでください。

1月7日からスタートした今年の授業ですが、無事に1/3が終わりました。とてもほっとしています。タイ人講師達の頑張りに感謝です。そして、何よりも生徒さん達のうまずたゆまずの努力と根気がすばらしい! 語学は根気なり。タイ語を勉強しながら面白いことに気づきを覚えましょう。

黄金週間の休講に便乗して私のブログも休筆します。頭の中を整理して鋭気を養うためです。

ドキュメント72時間

NHKの番組「ドキュメント72時間」は結構見ているほうである。とはいえ、大晦日に放映されるトップテン選びの再放送を見ると見逃したものも多い。この番組が好きなのは全国各地を巡り、いろいろな人間模様を掬い上げているところだ。

先月、私のマンションの掲示板を見て驚いた。NHKの「ドキュメント72時間」取材班が、4月中旬にマンション前に在る東京で一番の急坂の取材に来るというお知らせが出ていたからだ。そして取材の日がついにやって来た。私は取材班に呼び止められることを避けるようにして歩いた。幸い、他の人を取材中だったのでうまくスルーできた。

それにしても、坂を上がったり下りたりする人達にインタビューして果たして面白いのかしら? 結婚式のスピーチでよく言われるあの三つの坂、即ち、「人生には上り坂、下り坂、そして、予期せぬまさかの坂」になぞらえるならば、確かに何か有るかもしれない。だが、気取り屋が多いから本音は話さないと思う。  

ナナカマド(七竈)

昨日、「アジア女性のための生け花教室」を開催した。私にあてがわれた花材はナナカマドとあざみ。華道講師がナナカマド(七竈)の命名の由来を教えてくださった。「木が堅いので燃やすには七回も竈にくべなくてはならないから」と。

ネットで調べると、かの牧野富太郎博士の説は「大変燃えにくいため七回竈にくべても燃え残る」であった。異説は「材質が密なので、良質の炭をつくるには七回窯にくべる必要がある」であった。

諸説は諸説。いろいろと解釈していい。面白かったのは、このナナカマド(七竈)から備長炭がつくられることであった。鰻を蒲焼にするには備長炭。ナナカマド→備長炭→蒲焼。この一連の繋がりを知ると、自然と人間の長きに亙る深い関係をますます探りたくなった。

今日の語彙

1.実名      2.姓名

3.署名      4.偽名

5.仮名      6.匿名

7.異名      8.著名な

9.名代     10.名簿

11.名詞    12.代名詞

レモングラス

3月下旬、ガーデニングを得意とする生徒さんからレモングラス(ตะไคร้)の株を頂いた。彼女の庭には次から次へとレモングラスがいくらでも生えるそうだ。「どうぞ、どうぞ」と言われたので、1株だけ頂戴した。

果たして我が家のベランダで育つか否か半信半疑であった。ところが最近、葉っぱが出始めた。おお、見込みが有る! やはりこのところの暑さが影響しているのは確か。こうなるとレモングラスの香りを早くかぎたくなった。

レモングラスの香りをかぐとストレス解消になるそうだ。葉っぱは茶葉としても使える。真夏には氷を入れて冷やして飲むのもいい。何よりもレモングラスの香りはタイを思い出させてくれる。バンコクの暑さの中でレモングラスの香り……。そのひと時が何とも言えずいい。