10月の高田馬場

10月に入り、高田馬場に在る日本語学校にアジアからの学生が増えた。したがって、朝夕はもちろん、昼休みも高田馬場駅周辺は彼らでごった返している。コロナ禍におけるゼロ現象とは段違いである。中国語、ベトナム語、ミャンマー語、そして、タイ語が飛び交う中を掻き分けながら歩く毎日。自分が外国に住んでいるかのような錯覚を覚える。

昨日の午後、駅前広場で選挙の街宣が有った。興味本位で聞きに行ったが、なんだかパワーが今ひとつ。集まった日本人達の数が少なかったからだ。しかも中年以上。高田馬場はますますアジアから来た若者と、そして彼らを相手に商売をする料理店やアジア物産店の街に変貌しつつある。

干支(นักษัตร)

新しいタイ人講師に「何年(なにどし)生まれですか?」と干支を尋ねると、「ปีจอ(戌年)」と彼女は答えた。「ฉันก็ปีจอเหมือนกันค่ะ(私も戌年よ)」と言うと、彼女もにっこり。彼女は30歳。私がそろそろ78歳だから、4周り離れた犬と犬だった。

今年の干支である「辰年 ปีมะโรง」はあと2ヶ月余。ネットの解説によると、「辰年の意味するところは、<昇り龍>と呼ばれ、あらゆる物事を上昇させ、いい方向へと導いてくれる。陽の気が動いて万物が振動するので、活気旺盛になって大きく成長し、形がととのう年。出世、権力の年」

なるほど、出世、権力を狙う人達には辰年が最も似合いそうだ。だが、政治も経済も大暴れして、落ち着く先が見えないのはどうしたことか….。

今日の翻訳

前回に引き続き、『タイ国語教科書3年生(พ.ศ.๒๕๓๕)』の同じ話から出題する。

๑. พอใกล้จะถึงสวนของลุง วีระแลเห็นหญิงคนหนึ่งนั่งให้ลูกกินนมอยู่ใต้ต้นมะกอก

๒. มีลูกหญิงและลูกชายเล็กๆ หน้าตามอมแมมนอนหลับอยู่เคียงกัน

๓. ข้างๆ หญิงคนนั้นมีข้าวของเครื่องใช้เก่าๆ วางเรียงรายอยู่ มี จาน ชาม สังกะสี ช้อน ขวดน้ำปลา ถ้วยพลาสติก และมีหม้อข้าวใบใหญ่ขนาดเท่าบาตรพระกลิ้งอยู่ใบหนึ่ง มีลังใส่ของสองลัง

๔. ถัดมาเขาเห็นชายคนหนึ่งกับเด็กชายสองคน คนหนึ่งโตขนาดเดียวกับเขา ส่วนอีกคนหนึ่งเล็กกว่านิดหน่อย

๕. พวกเขากำลังช่วยกันใช้หญ้าคามุงหลังคากระท่อมเล็กๆ ซึ่งมีขนาดกว้างยาวประมาณสามเมตรอยู่อย่างขะมักเขม้น วีระจึงหยุดยืนดูแล้วถามว่า “น้าจะสร้างกระท่อมอยู่ตรงนี้หรือครับ”

刺激と緊張感

今月はドイツ人の母娘と話す機会が多かった。二人とも日本通だから会話は日本語でOK。だが、それに対して、母国語を話すだけで全く緊張していない自分に気づき、これでは駄目だと思った。相手の日本語を駆使するパワーはお見事!

外国人との会話に於いて、日常会話以上の内容を話すには緊張感を要する。ましてやそれが外国語で喋る場合はなおさらである。日本人は真面目に勉強するが、その時点ですでに満足している傾向が見られる。その先へ進むには、常に刺激を求め、なおかつ緊張感を持続させる姿勢が肝要なり。

メーファールアンの敷物

10月から新しく担当されることになったジューン先生は泰日文化倶楽部で教えることに少しずつ慣れてきたようである。週2回、教室に来ることに意欲を示し始めた。そこで、第4土曜日に開催される「アジア女性のための生け花教室」にもお誘いすると、すかさず参加の意を表明された。

彼女と面接した時、チェンライ県のメーファールアン大学で教鞭をとっておられたと聞いたので、ラーマ9世の母君のプロジェクト下に有った DOITUNG(ดอยตุง)のメーファールアン保養地にかつて予約を入れたことが有ったが満室で断られたことを彼女に話した。

私は20年前、ルンピニ公園内にあったナイトバザールで、DOITUNG印の敷物を2枚購入し、それをいまだに自室で使っている。改めてそのタグを見直してみた。「DOI TUNG  Made in Thailand Mae Fah Laung Foundation」と書いてあった。(注:Laung はルアンのこと)。はるかメーファールアンからやって来られたジューン先生。そして私が愛用する敷物もメーファールアン産。不思議な縁を覚えた。

今日のタイ語作文

1.フルーツ・パフェはカラフルでロマンチックである。

2.だが、寒くなってくると、焼き芋が食べたくなる。

3.鍋料理やおでんは栄養価が高いから、風邪の予防には最適の食べ物だ。

4.果物が高すぎる。家族がたくさんいると、家計に負担だ。

5.スーパーに行くと、バナナだけがよく売れている。安くて腹持ちがいいからだろう。

ฑ (th/d)

生徒さんから質問が有った。「บัณฑิต(bandit バンディット)の ฑ(トー・モントー)は、何故、<d>の発音になるのですか? banthit(バンティット)じゃないのですか?」 そこで、『タイ日辞典』(冨田竹次郎編纂)の中の「ฑ」の項目を開いて、そこに書いてある解説を生徒さんに示した。それでも納得がいかない様子であった。

「ฑ」 という子音字は不思議な特徴を持っている。一般的には低子音に属するが、単語によっては、中子音となるようである。サンスクリットやパーリ語から由来した単語にのみ使用される故、本家本元の発音に近いようにするために、<d>になることもあるという説を唱えるタイ人もいる。いずれにせよ、この文字を使った単語は非常に少ないから、ケースバイケースで覚えるしかない。

秋のうた

『秋のうた』(うたの歳時記3 大岡信 学研発行 1985年)に、大岡氏が厳選し解説した記紀歌謡から現代詩歌までの100篇が載っているが、彼の詩「痛み」が一番、腑に落ちた。

~ 秋 ぼくは時の階段をおりてゆく 永遠の岸に腰をおろして 空をわたる人の微かな足音にききいるために そこを一つの肉体が 時間が通る <第2節・第3節 中略> 生はゆきつくことのない吊橋 揺れながら 水と空とに映えながら 愛は死の 死は愛の旗を打ち振っている ぼくらの中でそれにひそかに応えるものに応えながら ~

世の中はかまびすしい。選挙だ、インバウンドだ、緊縛強盗だ、そして、人身事故.。教室が入っているビルのエレベーターの乗り口に蛾がピタッと張り付いていた。蛾に挨拶をしたが無視された。

今日の語彙

1.ランダム     2.ライフライン

3.リスク      4.リベンジ

5.ルンルン     6.ルックイースト

7.レトロ      8.レガシー

9.ロフト     10.ローカルタイム

11.ワイヤー   12.ワンダフル

タイ・コーヒーの店

昨日、タイ人講師から、「早稲田にアカアマ コーヒー店の支店がオープンしましたよ」と教えてもらった。ネットで検索すると、開店したのは10月6日。丁度、10日前だ。日本に於ける第一号店は神楽坂。何故、早稲田に? そう思ったが、神楽坂本店からなら東西線で一駅だ。

一方、高田馬場2丁目には、「地球を旅するCAFE」というコーヒー店がある。ここのHPを見ると、「開店は2014年。そして、神楽坂の店は2020年開店。よって、神楽坂店は姉妹店である」と書かれてあった。いずれにせよ、タイのコーヒーが高田馬場や早稲田で味わえるのは嬉しい。

最近、早稲田大学周辺の由緒ある書店が2つも閉店したというニュースを見て、時代の推移を覚えた。学生さんよ、バイトに明け暮れる生活からしばし離れて、内容のある本を携え、コーヒー専門店でゆっくりと過ごす、これぞ青春なり!