街の電気屋さん

自宅の水回りをリフォームすることにしたので、西早稲田に在る電気屋さんに電話をした。いろいろなことがよく分かっている方だったので、即、お願いすることに決めた。数日後、リフォームすべきところの点検に来てくれた。感じが良くて、話し方も明晰。信頼できると思った。

この際だと思い、教室のエアコンも交換することにし、後日、教室にも来てもらった。その時、たまたま授業中であった。タイ語教室だと分かると、彼は私に「サワッディー・カ」と言った。そして、タイ料理の名前を連発した。何故、知っているのかを尋ねると、タイが大好きな奥さんの影響だそうだ。

偶然とはいえ、タイ料理が好きな電気屋さんにお願いすることになり良かった。タイ語教師の習い性として、私は彼に助言した。「サワッディー・カは女性言葉です。男性はサワッディー・クラップと言います」、と。彼は解せない顔をした。しかし、すぐに明るい表情になった。

今日の語彙

1.ナンセンス     2.ニッチ

3.ヌード       4.ネットワーク

5.ノンポリ      6.ハローワーク

7.パトロン      8.ヒットマン

9.ファイル     10.ファックス

11.ベンチャー   12.ホカロン

老松

一昨日の炉開きの時に使われた大棗は輪島塗で、模様は老松であった。見事な枝ぶりに瞠目した。そして輪島と聞いて、今年の元旦に能登半島を襲った地震の犠牲者や被災者に思いを馳せた。私は茶道講師に尋ねた。「このお棗は先生が何歳の頃、お求めになられたのですか?」

茶道講師はよくぞ聞いてくださいましたとばかり、その棗を入手した経緯を語ってくださった。「若い頃、目上の知人から何が欲しいですかと聞かれたので棗だと答えると、その方は輪島塗の棗を購入してくださったのよ」

その殿方はもはやこの世の人ではない。だが、輪島塗の老松は永遠なる輝きを発している。彼が心燃やして探し求めた逸品であることは一目瞭然。輪島の職人さん達に言いたい。今はおつらいであろうが、茶道を愛する日本人のために、輪島塗の伝統美を守り続けて行ってください、と。

亥の子餅

昨日、茶道教室で炉開きが有った。亥の子餅をいただいて無病息災と子孫繁栄を願った。「亥は陰陽五行説で水にあたり、この日から火を使い始めると安全とされ、茶道ではこの日に<炉開き>を行い、その茶菓子に亥の子餅がよく用いられる」とネットに書いてある。

旧暦だと11月は「亥」にあたる。そして、11月の最初の「亥」にあたる日の「亥」の時刻に炉開きが行われ、亥の子餅を食べるのが習わしだそうだ。今年は11月7日が「亥」の日であった。

茶道に於いて水差しの蓋を取る時、お点前によって、二手(ふたて)で取ったり、三手(みて)で取ったりする。日常生活でも、「二手に分かれる、三手に分かれる」と言う。<ふたて>と読むのであれば、何故、<みつて>と読まないのか? <みて>と読むのであれば、何故、<ふて>と読まないのであろうか? 我々は習慣のまま、古(いにしえ)を踏襲している。

今日の翻訳

タイ国語教科書3年生(พ.ศ.๒๕๓๕)から引用して今日で第4回目となる。なお、この物語のタイトルは「ครอบครัวของเพชร」である。

๑. “บ้านของผมอยู่ในสวนใกล้ๆ นี่เอง ผมอยู่กับญาติ มีลุงกับป้าสะใภ้และอากับอาสะใภ้ ผมชื่อวีระครับ”

๒. หญิงคนนั้นมองดูวีระอย่างพิจารณา แล้วว่า “พวกข้าอพยพมาจากตำบลอื่น มาเร่ร่อนอยู่ที่นี่หกวันแล้ว

๓. เพิ่งมีเอ็งนี่แหละพูดดีกับข้าเป็นคนแรก ท่าทางเอ็งเป็นคนมีอัธยาศัยดี

๔. พวกข้าอดอยาก หากินฝืดเคือง เห็นที่นี่มีป่า พออาศัยเผาถ่านขายได้บ้าง จึงคิดสร้างกระท่อมอยู่

๕. เอ็งคงจะมีอายุเท่าๆ กับเจ้าเพชรลูกคนโตของข้าที่กำลังช่วยพ่อของเขาสร้างกระท่อมอยู่นั่นแหละ”

๖. พอวีระรู้ว่าครอบครัวนี้จะมาอยู่เพื่อเผาถ่านขายก็หน้าเสีย คิดในใจว่าป่าแถบนี้น่าจะหมดคราวนี้เอง เขาควรจะรีบบอกให้ลุงรู้โดยรีบด่วน   

高齢者の生き方

親しくしている元タイ人講師(ิ61歳)から久々に動画付きのラインが有った。「นางเอกหนังเรื่องนี้มีดวงตาและรอยยิ้มเหมือนอาจารย์เลยค่ะ」 確かにかつては目が大きくて、明るくよく笑った私だが、今は一人の老女にすぎない。彼女はさらにこう続ける。

「จริงๆ อาจารย์ทำงานโดยที่ยังไม่ต้องเกษียณก็ดีนะคะ เป็นการใช้สมองไม่ทำให้สมองเสื่อม ถ้าอายุมากแล้ว ฉันเอาเงินไปท่องเที่ยว หรือทำอย่างอื่นดีกว่าค่ะ เพราะเวลาเหลือน้อยต้องใช้ชีวิตค่ะ แต่ถ้าไม่มีเงินแยะอยากทำอะไรก็ทำสบายใจที่สุดค่ะ ตอนนี้ยังคิดว่านอนหลับไปแล้วอาจไม่ตื่น การตื่นขึ้นมาได้คือกำไรชีวิตค่ะ อุบัติเหตุและความตายอาจมาเมื่อไหร่ก็ได้ ตอนนี้ฉันเลิกสนใจซื้อของสะสมทรัพย์สินแล้วค่ะ เพราะไม่รู้ว่าจะตายเมื่อไหร่」

私は返信した。「ดิฉันอายุ 78ปี ยังทำงานอยู่ สมองก็ใช้ได้ค่ะ」 彼女はすかさず応じた。「ยอดเยี่ยม」

ทิ้งหรือไม่ทิ้ง(捨てる/捨てない)

今年もあと2ヶ月を切った。11月から部屋の片付けを始めると12月の大掃除がらくらしい。理屈ではわかっている。それが実行できれば心身ともにすっきりする。だができない。そこでイライラが始まる。

世の中の話題でよく取り上げられるのが、カリスマ片付け師のこと。「魅力を感じなくなったら捨てなさい」という助言は一理有る。片や、「私は捨てない」という女性達のこともマスコミは報じる。ทิ้งหรือไม่ทิ้ง (捨てるか捨てないか)。 悩むなあ。

ひるがえって思うに、世の中は、A หรือ B で進行して行くのかもしれない。岐路に立ったら、どちらかの選択を迫られる。มีหรือไม่มี/ไปหรือไม่ไป/ทำหรือไม่ทำ/ เรียนหรือไม่เรียน……。最後の 「เรียนหรือไม่เรียน (勉強するか、勉強しないか)に関しては、是非とも前者を選んでほしい。

今日のタイ語作文

1.今の時代、労働力不足はさることながら、人材不足でもある。

2.有能な人、資格が有る人が給料のいいところへ転職するのは致し方ない。

3.大学を卒業したばかりの時は、自分が何の仕事に向いているかわからない。

4.入社してからこの仕事は一生やるものではないと思ったら、転職して新たなる業界に入ればよい。

5.組織の中で働くのが苦手であれば、起業して経営者になり、時間をかけて事業を拡大して行くことだ。

ใบเสร็จ

電車のトラブルでタイ人講師の到着が数分遅れることが有る。その時には生徒達にタイ語を書かせ、正しく覚えているかどうかのチェックを私は怠らない。昨日は「ใบเสร็จ 領収書」を出題。何故ならば今月分の授業料を徴収した際、領収書を切ったからである。

「เสร็จ 終わる」という表記は誰しもが書き間違える。発音しない「ร」の文字が入っているからだ。そして末子音の「จ」もなかなか覚えられない。そこで私は次なる説明を付け加えた。「เสร็จ (set =終わる)という単語は、สำเร็จ(sam-ret= 成功する/成就する/~し終わる)が縮小されたものです。ですから、รの文字が残っていることを忘れないでくださいね」

タイ語の領収書(ใบเสร็จ)もさることながら、「英語のレシート(receipt)を書きなさい」と言うと、生徒の皆さん、果たして正しく書けるであろうか? 発音しない「p」が入っていますよ。

スレッド

PC用語で、「スレッド(電子掲示板)」という単語は知っていたが、恥ずかしながら、その語源を調べたことがなかった。スレッド、又は、略語のスレをそのまま受け入れていた。ところが昨日、「thread 糸」から来ていることがわかりびっくり。<s> 音 ではなくて、<th>音だったのだ。

英語を習い始めた時、英語教師が「thは舌をかみなさい」と言って口元を見せてくれたので、意識して発音するようになった。耳でも<th>音が聞き分けられた。ところが日本語にこの音が無いから、thank, three, this, there, …….いずれも皆、カタカナ英語になる。日本人が”I think”と発音すると、”I sink”になってしまう。「私は考える」と言いたいところ、「私は沈む」。嗚呼、悲しい。