昨晩から、「タイ語入門 火曜日20:30」のクラスを新規開講した。受講生は仕事の関係で遅い時間から始まる授業を希望されているので、午後8時半から午後10時までの時間帯がベストであった。
タイ文字にも興味が有るらしく、事前に勉強して来られていたので、質問がいっぱい有った。質問の一つ一つに丁寧に答えてあげると、頭の中がかなりすっきりと整理されたらしく、非常に喜ばれた。
夜遅くの授業もいいが、最近はまたまた朝練と称して、朝早い時間帯をもうける語学学校も出てきていると聞いている。生徒と先生と教室の空き具合がマッチすれば、いつでも勉強すればよい。
いずれにせよ、語学の勉強は集中的にやったほうがいい。これからも生徒のニーズに合わせて、自由自在に対応していこう。
パワー・スポット・クラス
7階の707号教室で勉強している「タイ語中級 水曜日18:30」のクラスはもう7年目に入っている。最近、生徒達の名字で面白い現象が生じているので、その不思議な話を仮名を使って紹介しよう。
竹田さんという男性がおられるが、新しくまた、竹田さんという男性が入会された。タイ人講師にはややこしいので、新しい方には、姓ではなくて、名前で呼んでもらっている。
一方、このクラスには森山さんという御夫妻が仲良く習っておられるが、今月、他クラスに同姓の森山さんという女性が入会された。
長年、勉強されていた平川さんが仕事の関係で休学中であるが、すると、他クラスに、これまた同姓の平川さんが入会された。
この偶然なる話を「タイ語中級 水曜日18:30」のクラスの生徒達に聞かせると、「じゃあ、今度は、井田さんという方が入会しますよ」と予想を立てながら、残る仲間の名前を挙げた。それを聞いて、そんなことは有り得ないと私は思った。
ところがである。先週の土曜日に見学に見えた方が入会されることになった。お名前を尋ねると、「井田です」と答えた。もう、びっくり。「タイ語中級 水曜日18:30」は、パワー・スポット・クラスだ!
オリンピックと通訳
昨日は東京オリンピック招致決定で、テレビには一日中たくさんのアスリートが登場した。なかでも、1964年の東京オリンピックでメダルを取った往年の選手がインタビューに答えているのを見ると、懐かしさがこみあげてきた。あの時、私は17歳。高校3年生であった。
あまりにもスポーツ選手中心の映像ばかりであったので、オリンピックとは彼らだけが活躍するものなのかと嫉妬したが、よくよく考えてみると、そうではない。誰かが言っていたが、通訳になる手もある。
第1回目の東京オリンピックでは、コンパニオンという職種がとても恰好よく聞こえた。多くの若くて美しい女性がその役についた。だから、2020年を目指して語学の勉強に励み、ボランティアでもアルバイトでもいいから、オリンピックに参加しよう!
台湾青年
一昨日、台湾の青年が泰日文化倶楽部に見学に見えた。いろいろと話し合った結果、仕事の関係で、週末に個人レッスンを受けることを彼は希望した。そして、さっそくにも、昨日から勉強開始となった。
タイ人講師と台湾青年、そして、私。彼はとにかくよく出来た。タイ語は初めてだというが、耳がめちゃくちゃいい。有気音、無気音の説明は全く不要であった。出来ないのは、ただ一つ。それは、中国語に無い低声の声調だけであった。
タイ人講師は、「感動した!」を連発。私も思わず中国語で、「発音とてもいい!」と言った。
彼は語学が好きな青年であった。スペイン語、フランス語、ドイツ語も勉強したことがあるそうだ。日本語もかなり分かる。発音にもくせが無い。タイ語が上手になるのには時間がかからないと断言できる。
最近の入会者
最近、泰日文化倶楽部にはちょっとした動きが有る。猛暑が終わり、虫の音を聞き始めると、学習意欲が湧いてきたらしい。HPの充実をはかっているので、タイに関心が有る方達のHP訪問が増えた。
しかしながら、教室に見学に見えて、入会された方達に入会の経緯を聞いてみると、現役の生徒や元生徒の紹介であることが多い。要するに、口コミだ。生徒達の紹介の後、HPを見て納得という運びである。
ところが面白い傾向として、中国系の人の見学希望が出てきた。中国系の人には知り合いがいないので、HPを頼りにやってきたらしい。タイ語を習いたい理由を尋ねると、「タイへよく行くから」とか、「タイに関心が有るから」と答えた。
それを聞いて、彼らは日本で働きながらも、視点は東南アジアに向いているなあと思った。我々日本人よりもはるかにタイ通になりそうだ。
覚えやすい単語から覚えよう!
「タイ語入門クラス」の生徒達は、毎回、新しい単語を覚えるのが大変そうだ。そこで、私は助言した。「あせらず、覚えやすい単語から覚えてください。ところで、覚えられた単語、自分のものになった単語は、たとえば何ですか?」」
Aさんが答えた。「タナーカーン(銀行)、アージャーン(先生)、そして、警官(タムルアット)です」
それを聞いて、銀行という単語は身近な場所だから、そして、日本語に近い音、すなわち、「田中さん」という名前に近い音だから、覚えやすいのであろう。次に、先生という単語であるが、これまた、授業のたびに、タイ人講師がしゃべっている単語だから、十分に耳にこびりついているはず。最期の「警官」は、発音が難しい。しかし、Aさんには、警官という単語もいつのまにか頭に入っていた。
単語を覚える場合、単語集の中の単語を文字の配列順、すなわち、ABC順に覚えようとしても、生きた単語にはならない。生活に関連した単語、必要とする単語から、どんどん覚えていこう!
編物
60歳の8月から編物を習い始めて6年が経過した。続くかどうか心配であったが、意外や意外、続いている。3月から3号針で編み始めたベストが8月下旬にやっと完成。なんと半年もかかってしまった。夏に着ようと思っていたが、来年から着ることにし、箱の中に納めた。
稽古事は根気が大切だ。根気さえあれば続く。上手・下手は問わず、ひたすら続けること、それに限る。完成した時の喜びはなかなかに捨てがたい。途中で投げ出したい時もあるが、別にあせることはない。しばらく放っておき、気分が向けば、また編む。その繰り返し….。
泰日文化倶楽部に通う生徒達は、長い方は長いし、短い方は短い。何故、長く続くのであろうと感心しているが、続かせるだけのコツをお持ちであることが分かった。習い事は、マイペースで、無理なく、楽しく持続させることが一番だ。
救急
昨晩、火曜日の生徒さん達が楽しそうに勉強しているのを見届けてから、高田馬場駅へ向かい山手線に乗った。だが、私の乗った電車はすぐには動かなかった。何故ならば、私が乗った車両の真ん前のホームで男性がバタンと倒れたからである。意識がなさそうに見えた。駅員が飛んで来たが、駅長室への連絡のためであろうか、行ったり来たりしている。
すると、私の横にいた女性がすかさず電車を降りて、彼の処置にあたり始めた。そして、近くの人に指示を出していた。タオルを出して、倒れた人の頭に置くように、と。彼女もバッグの中から小さなハンドタオルを出していた。
いずれにせよ、私は救急にあたるその女性の勇気に驚いた。と同時に、尊敬もした。おそらく、看護師さんであろう。職業意識をしっかり持ったプロ中のプロだ。人を救うということにはいろいろなリスクが伴う。しかし、彼女は見知らぬ初老の男性を蘇生させようとして必至であった。そのような姿を目の当たりにして、とても心打たれた。
竜巻
昨日の午後、越谷から野田にかけて竜巻が発生し、多大なる被害を与えた。屋根が吹っ飛び、窓ガラスが粉々。一瞬の出来事だ。
そこで、夜のベトナム語のクラスで、ベトナム人講師にたずねた。「ベトナム語で竜巻は何と言いますか?」
彼女はすかさず答えた。「ヴォイ・ゾング」。ヴォイは象の鼻、ゾングは竜、という意味だそうである。面白い組み合わせだ。竜はわかるが、象の鼻とは! 形を考えると、イメージできなくはない。ベトナムでは、象と竜は仲がいいんだなあ。いずれにせよ、両者からは、時代、歴史を超えた偉大さが感じられる。
タイ語では、辞書を引くと、「回転する風ลมหมุน 」と書いてある。しかし、一般的には、「トーナードー」。これは英語をタイ・イングリッシュ的に、すなわち、タイグリッシュで発音したものである。
布団
太陽君が札幌に帰ってから2週間が過ぎた。彼は日本文化が大好きなので、学校では茶道部に入っているという。だから、私も新しい抹茶と茶筅を買って、彼にお茶をふるまった。おでんが食べたいと急に言い出した時は、大雨の中、びしょ濡れになっておでん専門店へ行った。
彼が一番喜んだのは布団であった。彼のためにベッドを用意しようかと考えていたが、それは杞憂に終わった。布団が何よりも好きだということで、まるで夏用のかけ布団を抱くようにして寝ていた。
私は太陽君のためにこまめに布団を干し、寝る時は太陽のにおいがたっぷりするようにしてあげた。すると、彼はぐっすりと眠り、朝、なかなか起きなかった。「あと5分、ください」、「あと1分」と言いながら、とても幸せそうな顔をして眠っていた。
今はベッドの時代だが、布団は布団でいいことを太陽君から改めて考えさせられた。彼はバンコクに帰るとき、是非とも布団を買って帰ると言った。化繊のマットレスは彼は嫌いなのだ。綿がたっぷり入った布団でなければならない。しかし、布団が好きな理由は、ベッドから落ちる心配がないのもあった(笑)。