明眸皓歯

連休中、小説を読んでいると、「明眸皓歯」という四文字熟語が出てきた。「めいぼうこうし」と読む。急に母を思い出した。何故ならば、明治生まれの母はこの言葉をよく使っていたからである。

ネットで調べると、「唐の詩人である杜甫が楊貴妃の美貌を形容したのが由来で、ぱっちりと開いた明るい目と白い歯を意味し、転じて美人を表す」と解説されていた。

私は「オワコン」という造語が嫌いだ。「終わったコンテンツ」から造られたものだそうだが、過去を否定するばかりはいかがなものか? 取捨選択しながら自分の頭の中にいろいろな単語や表現を残していくのは、思い出とともに、何よりも脳の栄養になってよい。

今日の翻訳

タイ国小学校国語教科書小学3年生前期(พ.ศ.๒๕๓๕)の第6課「ครอบครัวของเพชร」から出題する。

๑. เลิกเรียนแล้ว วีระแยกทางกับพื่อนๆ เดินกลับบ้านคนเดียว วันนี้จิตใจของเขาเบิกบาน

๒. เขาเดินพลางมองดูท้องฟ้าสีครามสดใส มีเมฆสีขาวดังใยสำลีลอยสลับซับซ้อนอยู่ที่ขอบฟ้า ลมพัดเย็นสบาย ใบหญ้าเขียวชอุ่ม ข้างทางเอนลู่ตามลม

๓. ทางสายนี้ทอดยาวจากตัวอำเภอถึงชายทุ่งเชิงเขา ใครๆ มักจะพูดว่ามันเปลี่ยวจนน่ากลัว แต่วีระคุ้นกับทางสายนี้ตั้งแต่เล็กจนโต

๔. เขาจึงรู้สึกว่าระยะทางจากโรงเรียนถึงบ้านของเขาดูใกล้นิดเดียว และตามริมถนนมีบ้านของชาวสวนอยู่ห่างกันเป็นระยะๆ ทำให้หายเปลี่ยว

๕. ที่จริงวีระอยากจะมีเพื่อนไว้เดินคุยแก้เหงาสักคนหนึ่ง เขาเคยใฝ่ฝันว่าจะมีรถจักรยานสักคัน แต่เขาก็เตือนตัวเองว่า อย่าหลงใหลฟุ้งเฟ้อ เพราะเขาเป็นแต่เพียงเด็กจนๆ อาศัยลุงอยู่

๖. แม้ลุงจะรักใคร่เอ็นดูเขาสักปานใด เขาก็มิกล้าที่จะรบกวนลุงให้มากกว่านี้ เขาคิดว่าเขาควรพยายามหาเงินในทางสุจริต เพื่อซื้อจักรยานด้วยตนเอง

เข็ม/เค็ม/เข้มงวด

昨日の授業(「土曜日10:30」)で、生徒の一人がコロナ・ワクチンを打ちに行く予定だと言った。すると、他の一人が、「もう5ครั้ง(5回)、打ちました」とすかさず応じた。そこで、私は助言した。「ワクチン注射の場合は、ครั้ง(回)よりも、 เข็ม(針)を使います」

午後の授業(「土曜日12:15)で、Tさんが「タイの病院食は塩味が無くてまずかった」と言った時、塩味(เค็ม)の声調が変だったので、平声に直してあげた。さらに類似した発音である「เข้มงวด=厳しい」を例に挙げて、声調には気をつけるようにと注意した。

今日のまとめ=タイ語の声調にはくれぐれも注意して、タイ人と話す時は1回の発音ですぐ通じるようにしよう。

フレンチシェフと焼きそば

1ヶ月前、近所の氷川神社の秋祭りが都電の鬼子母神駅近くで行われた。私のお隣さんが町内会の世話役をしているので、焼きそばの券を1枚くださった。あのうだるような猛暑日に列に並んで焼きそばのパックをいただき、自宅で食べた。

先日、世話役にお会いしたので焼きそばの御礼を言った。「美味しかったです!」と素直な感想を伝えた。すると、世話役から意外なことを聞かされた。「鬼子母神駅近くにあるフレンチのシェフが作ったんですよ」、と。

シェフなら私もよく知っている。食育にものすごく力を入れていることも彼の口から直接聞いている。その彼が町内会の氏子達のために美味しい焼きそばを作ったとは……。プロの手が入るとやはり味が違う。フレンチのシェフに氷川神社の御利益あれ!

今日のタイ語作文

1.10月9日水曜日、衆議院が解散された。

2.老獪な議員達が引退したのはよいが、子息達を代わりに立候補させているのは筋書き通り。

3.世襲議員が多いため、日本の政治は一向に改善されない。

4.選挙に落選すればただの人である。

5.10月27日の選挙には、政治家として不適切な人達がたくさん立候補する。

築地小劇場100年

大正13年(1924年)6月に築地小劇場が誕生。今年で100年を迎えた。10月3日~1月19日まで、早稲田大学演劇博物館で、「築地小劇場100年 ~新劇の二十世紀」というのが開催されている。

100年を繋いで来た演劇人達。貧乏と苦労の連続であったろう。好きでなければやってられない。だが、好きなことを生業にできることは、人生最期に於いて幸せだ。

食べていくのがむずかしくて演劇の世界から去って行く人は残った人の数十倍。とはいえ、人生舞台は続く。自分の居るところそのものが舞台だ。演出、出演、マネージメント、全てが自分にかかっている。

俳優の魅力的な声

昨夜、劇団朋友の『コルセット』を見た。「ねりま演劇を観る会」に入会して3作目の劇である。観劇後、俳優達がロビーに出て来たので、私は主人公役の女性に近づいて行って握手を求めた。そして褒めた。「声がよくとおって素晴らしかったです!」

彼女の履歴を調べると、劇団朋友に入団して38年が経過し、押しも押されぬ重鎮であること、そして、声優もやっていることがわかった。道理で声がいいはずだ。77歳の男性の声にもしびれた。演技は勿論のこと、舞台を穿つ発声が実に魅力的であった。

今日の語彙

1.崩壊する      2.丸を描く

3.民主主義      4.無効

5.免除する      6.申し分ない

7.野党        8.慇懃無礼

9.油断する     10.溶接する

11.乱暴する    12.流暢な

『亜細亜二千年紀』

先日、重くて分厚いレターパックが届いた。中には、上梓されたばかりの『亜細亜二千年紀』の第一部(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)3巻本が入っていた。作者はアジア文化社代表の五十嵐勉氏。彼は泰日文化倶楽部の初期の生徒である。早速、御祝とメールを彼に送った。返事を抜粋すると…….

~ 先生には、渡タイの前、「皆勤よ」と褒めていただいたこと、忘れがたい思い出として、今も胸に残っております。あれからの積み重ねで、この小説が書けました。心からお礼申し上げます。~

五十嵐氏は第二部、第三部へと筆を進める意欲に満ちておられる。野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ長編小説をだ。彼の筆力、信念なら、必ずや完結するに相違ない。

ジューン先生 初講義

10月5日から新しいタイ人講師であるジューン先生をお迎えして、2クラスを教えていただいた。「緊張しましたか?」と授業後に尋ねると、「全然….」と答え、余裕を見せた。一般的に言って、タイ人はそんなに緊張しない。自然体の人達が多い。うらやましい限りだ。

ジューン先生は30歳。落ち着きがある。チェンライで一人暮らしをしていたから、日本に於ける寮生活でも全く寂しくないとのこと。文科省の奨学生として3年が経過。あと1年で博士号だ。泰日文化倶楽部で教えることで、タイが大好きな日本人をたくさん知ってほしい。