小学校での英語教育

小学校5年生6年生に対する英語教育を義務化するか否かで、小学校教師にアンケートをしたところ、約75%の教師達が反対しているという結果が出たと、数日前、新聞記事で読んだ。4人に3人が反対していることになる。
 反対理由としては、負担が重いというのが多かった。授業の準備が増えることになるからだ。英語が好きな先生ばかりとは限らない。英語教授法を知っているプロをやとえばいいという意見もあるが、予算面でおそらく無理であろう。
 ピアノやバレーのような稽古事と同じく、習いたい生徒だけが英語を習えばいい。中学校から英語を勉強しても英語が話せない。たとえ2年早く始めても、上手にはならないと思う。義務化するとますます英語が嫌いな子供が増えるだけだ。

或るボランティア活動

生徒さん(70歳の男性)に、「夏休み中、何をなさいましたか?」と尋ねると、「目の不自由な方達をボランティアで国立博物館へ案内し、ギリシャ展を観ました」という返事が戻ってきた。
 そのようなボランティア活動が有ることを私は知らなかった。目の不自由な方達は博物館、美術館、等の会場にただよう雰囲気を感じ取り、それを楽しまれているとのこと。
 今朝、リオのパラリンピックが閉会した。身体にハンディキャップが有っても、みんな一緒になって頑張った。刺激が無い生活を送っていてはもったいない。
BE INNOVATIVE!

動物に関する単語をタイ語で書こう

 昨日、牝牛(แม่วัว)という単語を書かせたところ、生徒達は「牛 วัว」という単語がスムーズに書けなかった。そこで、動物に関する単語をタイ語で書く練習をしてみよう。
 まずは、タイ語の子音字の名称に充てられている動物名から列挙する。これだけはどうしても書けるようになってほしいから。
 ไก่ ควาย งู ช้าง เต่า หนู ม้า ลิง เสือ นกฮูก
 次は、以下の動物をタイ語で書いてください。
 ①熊 ②鹿 ③ライオン ④豹 ⑤キリン ⑥ワニ ⑦シマウマ ⑧リス ⑨アリ ⑩鳥 ⑪ツバメ ⑫オウム ⑬魚 ⑭鮫 ⑮鯨 ⑯犬 ⑰猫 ⑱豚 ⑲カニ ⑳カエル

三茄子(成す)守り

深川不動尊で、「三茄子(成す)守り」というストラップのお守りをいただいた。三本の茄子が仲良く並んだ形状が珍しい。
 茄子は語呂合わせから言って、成すに通じるということで、台紙には、次のように書かれてあった。
 ①財なす(金運招福)、②福なす(開運幸福)、③人物なす(立身出世)
 今日から来週いっぱいにかけて、休みが多い。生徒の中にはすでに海外へ行かれた方がおられる。台風から逃れてタイの風にあたるのはいいことだ。日本残留組は、タイ語をしっかりと勉強しよう。
 休み中の宿題は、上記の3項目をタイ語に訳すこと。短いけれど、訳すのは難しい。

深川不動尊の特別大護摩供

昨日、午前中で仕事が終わったので、帰途、門前仲町にある深川不動尊にお参りをした。正式には、成田山東京別院深川不動尊というらしい。本堂の二階には、四国八十八ヶ所のミニチュア版の部屋が有ったので、88のお寺の名前を刻んだ88本の護摩車に手を当てて回した。第72番札所の曼陀羅寺は遠縁にあたる。
 午後3時から、大本山成田山貫首猊下による「ご巡錫特別大護摩供」が厳修されるということで、私も末席に座って待った。すると、私の隣りや前列に中国人達のツアーがやって来た。茶色い禅宗の服に身をつつんでいるので尼さん達であることはすぐにわかった。中国人のガイドさんもついていた。日本の護摩焚きの様子を見物に来たみたいだ。
 成田山の貫首による法話で印象に残ったのは、「私は91歳。今日まで長生きしてまいりましたが、人間は生命を伝えて行くということが大切だと思います」

服のボタン

私はジムトンプソンのコットン生地が好きだ。タイで仕立てたブラウスを、今年の夏も大いに愛用した。なかでも、象柄のものは、「今日も一日がんばるぞう(象)!」という気持ちで着ていた。だが、いつのまにかボタンの一つ(กระดุม ๑ เม็ด)がゆるみ、ぐらぐら。ボタンを落としては大変。何故ならば、替えのボタンを持っていないから。あわてて新しい糸で補強した。
 だが、数日後、別のボタンが落ちているのに気がついた。落ちた場所はわからない。歩いている時に落ちたのであろう。ああ、こうなると、ボタンを新たに買って来なくてはならない。来年の夏にしよう。
 しかし、ぐらぐらになったボタンの糸を補強する時、何故、あとのボタン3個の糸の張り具合も点検しなかったのであろうか。反省材料だ。
 反省した結果、やっとあきらめたところ、洗濯機の中に何かが残っていた。よく見ると、ボタンだ。小さなボタンとはいえ、私に教訓を与えてくれた。「点検は部分的ではなくて、全体にわたってしなさい」

中村紘子さんとタイ料理

偉大なるピアニスト、中村紘子さんが亡くなられたのは7月26日。昨日、古本屋で『どこか古典派』(中村紘子著・中央公論新社 1999年)を見つけたので購入した。彼女の文章力はつとに有名だ。「グルメブーム」という話の中に、次なる文章があった。 
 世界の三大美味は。フランス料理に中国料理、そして自分が生まれ育ったふるさとの料理、と言われる。つまり人種の坩堝(るつぼ)ニューヨークでは、その気になれば世界中の「ふるさとの料理」が食べられるわけで、事実カーネギーホールのそばのタイ料理店は、かつてのエスニックブームの東京で楽しんだどのタイ料理店よりも見事だったし、イタリア料理もスペイン料理も、ロシア料理でさえもたいしたものだった。
 中村紘子さんの舌は確かなものだと思う。彼女が東京の中のタイ料理店に行っていたとは….。知らなかった。

健康 と タイ語

 昨日、某書に、世界で一番最初に心臓移植を手がけた南アフリカのクリスチャン・バーナード博士の言葉を見つけた。
 「健康で元気な老年を迎えるための第一の条件はまず健康で身体に欠陥の少ない両親を選ぶことからはじまります」
 これをそのままタイ語の勉強に置き換えると、こうなる。
 「タイ語をペラペラしゃべるための第一の条件は、まずペラペラよどみなくタイ語をしゃべる両親を選ぶことからはじまります」
 人間は両親を選ぶことはできない。偶然の生き物だ。健康な両親から生を享受したものは幸せなり。だが、健康管理は自分の責任(ความรับผิดชอบ)。
 我々(生徒)はタイ人の両親を持つことができなかった。だから、タイ語ができなくてもいたしかたない。だが、タイ語の勉強を持続させることは自己の忍耐なり。

ビール or ピール

数日前、高田馬場駅構内にあるコンビニで菓子パンを買おうと思って入った。熊本県くまモンの絵が目にとまったので、熊本地震へのお見舞いの気持ちを込めて、「あまくさ晩柑クリームパン」を手に取った。説明書きを読むと、「あまくさ晩柑ピール入りのカスタムクリームをもちもちとした生地で包みました」
 晩柑ピールの言葉が、私には、ピールではなくて、ビールに読めた。「ビール入りのパン?」 そんなことは有り得ない。落ち着いて考えた結果、ピールは、「外皮 peel」であった。
 自分の視力が落ちていることを認めなくてはならない出来事だが、印刷文字が小さいと、<ビ>と<ピ>が判読しにくいことが多い。昨日は、新しいテレビの「8K」が、「BK」に見えた。これまた、視力の衰えか?

一葉知秋

昨日、小原流横須賀支部が開催している花展へ行った。今年のテーマは「一葉知秋」。テーマにふさわしく、色合いは秋一色。興味深かったのは、花とかぼちゃを横長の皿にうまく並べている作品であった。ハロウィーンを先取りしているらしい。
 泰日文化倶楽部で9年9ヶ月にわたり実施している「アジア女性のための生け花講座」の華道講師は横須賀支部長である。毎年、お招きを受けているので、私はそのたびに横須賀へ行っているわけだ。
 昨日、サプライズが有った。その会場で元生徒さんご一家とばったり。奥様はタイ人で、泰日文化倶楽部にも教えに来て下さっていたことがある。現在、華道講師はその奥様からタイ語を習っておられるので、ご一家を招待されていたというわけだ。
 元生徒さんは言った。「実は、昨日、昔のテキストを出して見ていたら、吉川先生のお若い時の写真が載っている新聞記事が出てきました。まさか今日、こうしてお会いするとは!」