吉備団子

 昨晩、岡山県出身の生徒さんからお土産を頂いた。それは小さい時から親しんでいる吉備団子だ。このお菓子を目にすると、「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた吉備団子」という童謡が耳の奥底から聞こえてくる。そして、犬や猿のおつきの動物達が目に浮かぶ。
 吉備団子の由来が箱の裏に書いてあった。それを読んで、ひとつ知識が増えた。何故ならば、この菓子は岡山在住の茶人によって、寛永時代に創意工夫された茶菓子であったことがわかったからである。当時としては、「高尚佳味なる珍菓」として池田藩主に献納されたとのこと。
 現在の茶道に使われる主菓子は非常に高価なものになっている。しかし、かつては素朴を旨としていた。いずれの分野にも言えるることだが、原点に戻り、質素であることを忘れないようにしよう。

今日の作文

今日もタイ作文を課すが、気楽にすらすらと書いてみよう。

1. A先生とB先生は高校時代の同級生であった。

2. 二人は東京で偶然、再会した。

3. 東京医科歯科大学には、現在、タイ人留学生が38名、在籍しているそうだ。

4. 全員、文部科学省の国費留学生である。

5. 彼らの目的は日本で博士号を取得することである。

6. 彼らの多くは歯科医である。

7. 新しいタイ人講師は、来日歴がすでに30回。

8. 日本の主たる都市へは旅行したが、やはり東京が一番好きだと言っている。

郷土愛の店主

最近、私は高田馬場駅から上野公園行きのバスに乗り、江戸川橋で下車し、そして、そこから練馬車庫行きのバスに乗って帰宅している。何故ならばシルバーパスを持っているからだ。
 昨日、江戸川橋で降りた時、運動のためにその周辺を歩いてみることにした。そして、一度は行ってみたいと思っていた洋食屋が目にとまったので、さっそく入ってみた。
 雰囲気は昭和そのもの。メニューを見て迷っていると、店主が「今日はもうハンバーグはありませんよ」と言った。そこでカツカレーを注文。味は確かに洋食屋のカレーそのもの。
 壁には、岩手県の龍泉洞(=鍾乳洞)と山田町の海のポスターが2枚貼られていた。カレーを運んで来た奥さんにポスターを貼っている理由を尋ねると、ご夫婦の出身地であることがわかった。
 仲の良さそうな初老のお二人。郷土の岩手を小さな店舗内で、気持ちいっぱいアピールしておられる。

新しいタイ人講師

今日から新しいタイ人講師が登板される。ニックネームは、「ซีน シーン」。これまで聞いたことがないニックネームだが、ご両親のいずれかが映画ファンなのであろうか?
  パック先生に後任者探しを依頼したのは半年前。その時、彼は「責任重大だなあ」という顔をされたが、実にすばらしいタイ人を紹介してくださった。お二人は何と高校時代の同級生。東京で偶然、再会となったそうだ。
 シーン先生(女性の歯医者さん)は昨年11月に来日され、目下、東京医科歯科大学大学院生。博士号を取得するために、あと4年は東京に在住されると伺っている。
 来日前に日本語を勉強して来られたから、すでに日本語はある程度お分かりだ。だが、ここで生徒達は甘えてはいけない。タイ語でシーン先生にぶつかって行こう!

今日の翻訳

今日も子供向けの易しい短文を出題する。辞書を引かずに訳すことができれば、語彙力がついたと思ってよい。

1.เด็กๆโยนทรายใส่กัน

2. เด็ดดอกไม้เล่น

3. เตะลูกบอลในบ้านจนทำให้กระจกแตก

4. ชอบปีนต้นไม้สูงๆ

5. เด็กๆสุขใจ ได้เล่นเพลิดเพลิน

6. ใช้ผ้าเช็ดหน้าปิดปากทุกครั้งเมื่อไอหรือจาม

7. ขอบคุณเมื่อเพื่อนแบ่งของเล่นให้เล่น

8. ทำของเพื่อนหล่นแล้วไม่ขอโทษ

9. ขอโทษที่ทำให้เพื่อนเจ็บโดยไม่ตั้งใจ

10.พูดจาหยาบคาย

今日から新年度

今日から新年度である令和3年が始動する。コロナ第4波の到来が本目視される故、エープリルフールのジョークを言う気にもなれない。再び世の中がストップさせられるかと思うと、早々に白旗を上げて、気持ちはもはや巣篭り状態に近い。
 問題は報道に一喜一憂することだ。コロナ感染者数を耳にするのももう飽きた。だが、毎日、棒グラフを見せつけられると、否が応でも目に焼き付く。
 一番いいのは、健康的な食事を自分で作り、そして、一日の生活リズムをきっちりとつけて、好きなことに時間を費やすことだ。運動でもいい。読書でもいい。タイ語の勉強なら、なおさら素晴らしい。
 世の中、早くも春は過ぎ、初夏だ。タイ語の勉強に馬力をかけて、タイへ思いを馳せよう!

パック先生 有難う

昨日(3月30日)をもって、パック先生が泰日文化倶楽部から円満に離職された。4月からは給料が支給される研究者になるため、アルバイトができなくなったからである。
 約4年半にわたり、パック先生は誠実にタイ語を教えてくださった。それに引き換え、生徒達は彼の抜群の日本語力につい甘えてしまったかもしれない。
 パック先生は昨年、日本人と全く同じ土俵で医師国家試験に挑み、見事に合格された。現在は、大学の研究所でノーベル賞の山中先生と同じIPS細胞の研究にいそしんでおられる。まことにもって超優秀なタイ人だ。
 彼がフランスの病院やアメリカの病院へ短期研修に行った時には、私としても温かく見守ってあげた。今後も彼の将来が楽しみだ。
 したがって、私はパック先生に言った。「さよならは言いません。またいつでも泰日文化倶楽部に遊びにいらしてくださいね」

今日の英語

日本では、英語を使って欧米人と話す機会がほとんど無い。しかし、会社に勤務すれば英文で書かれた文書の翻訳作業を頼まれたりすることが有る。文学的な表現よりも、時事英語に焦点を当てて、語彙数を増やすことをお勧めする。

1. スエズ運河。

2. 座礁

3. 浚渫

4. 運航再開

5. 対ミャンマー貿易を即時停止

6. 市民弾圧

7. 実権を掌握する

8. 抗議デモ

9. 国際支援

10. 最優先課題

言語社会学者の死

『週刊新潮』最新号(’21.4.1)の<墓碑銘>のコーナーに、2月10日にお亡くなりになった言語社会学者の鈴木孝夫氏のことが取り上げられている。
 鈴木氏のお名前を知ったのは、1973年に刊行された『ことばと文化』でベストセラーになった時だ。当時のことが思い出される。ことばを社会と文化から深く考察する手法を教えていただいた。
 『週刊新潮』の記事から一部、引用する。官僚の考え方がいかに馬鹿馬鹿しいかということがよく分かる。

 20年前、「英語第二公用語」論がでた時は、母語こそが創造的な発想を生むと真っ向から反対。文化庁国語審議会委員を務めた際、自説を曲げるわけにはいかないと辞意を表明。官僚に「それでは勲章は無理です」と言われても動じなかった。