春爛漫

 桜をバトンタッチするかのように、サツキの花が咲き出した。自然の演出はすばらしい。春爛漫だ。
 高田馬場にも春が来た。早稲田大学の新入生を迎えて雰囲気が一変。毎年思うことだが、若人はいいなあ。全国から集まって来た彼ら、早稲田の杜で新しい人生のスタートを切ってほしいものだ。そして、多くのことを学んでもらいたい。
 泰日文化倶楽部も一本の古木の如く、高田馬場で静かに呼吸している。コロナ禍をどうにか生き延びた。なにごとにも言えることだが、何かを為すには時間がかかる。コツコツ精神こそが大切。
 とはいえ、スピードの時代だ。若い人には彼らなりの吸収力が有る。しっかりと計画を立ててそれを実行し、生まれた余裕で趣味や語学に時間を割いてほしい。

絶版本

 一昨日、南池袋に在る古本屋へ行った。読みたい作家の本が有るや否や? 探したがみつからなかった。すごすごと店をあとにするのは悔しいので、スマホで作家名を検索し、それを店主に見せながら尋ねた。「この作家の本、有りますか?」
 店主は言った。「棚に無ければ無いということですね」
 しかし、そこはやはり店主だ。自ら棚へ行って、一冊探し出してくれた。セロファン紙に包み、誰も開けてはいけないように保護されている。道理で見つからないはずだ。定価2,200円が3,500円の売値になっていた。
 店主にずけずけと言った。「どうして高いのですか?」 店主曰く、「絶版本だからですよ」
 それを聞いて納得。買うか買わないか迷ったが、絶版という響きに気圧されて購入。「さあ、しっかりと読みこなすぞ!」、と自分に気合を入れた。

今日のタイ語作文

1.「石の上にも三年」とタイ人に言ってみたが、その意味が通じなかった。

2.同じく「石橋を叩いて渡る」も、おそらく理解されないであろう。

3.もしかすれば、「果報は寝て待て」なら通じるかもしれない。

4.ただし、この格言は「寝て待っていればよい」ということではない。

5.「やることをやってしまったら、くよくよしたり、無駄な動きをしない」ということのようだ。

6.いずれにせよ、格言は直訳すると通じない。その意味をわかりやすく説明しないといけない。

泰日の翔平さん

 今日は令和4年度の年度末。明日からは新年度(令和5年度)のカレンダーに基づき社会が動き出す。
 泰日文化倶楽部にも嬉しいニュースが有る。それは「翔平」というお名前の方が4月から入会してくださることだ。彼は1月に授業を見学済み。その際、クラスの雰囲気が気に入ってくださったとのこと。
 翔平さんを泰日に勧めてくださった方は元生徒さん。辞めても泰日想い。感謝である。
 その他にも2年半ぶりに返り咲く生徒さんがおられる。今年10月以降、タイへ行く用事が有るので、今からタイ語の語彙を増やしたいそうだ。
 

輪輪輪 輪が三つ

 今日は2023年3月30日。「3」という数字が3つ有る。そう思っているうちに、昔のコマーシャルを思い出した。「輪輪輪 輪が三つ ミツワ石鹸!」というCMだ。調べてみると1964年であった。
 「輪」といえば「五輪」。1964年の東京オリンピックは感動した。しかし、2020年(実際は2021年)の東京オリンピックは「汚輪」で実に不愉快であった。印象に残らないまま脳裏から離れて行った。
 最近のCMは映像の展開が速すぎる。物語性を持たせようとするがあまり、くどすぎて嫌になる。私にとっては、牛乳石鹸、文明堂のカステラ、そして、キューピー3分間クッキングのCMが丁度いい。10年後、20年後でもはっきりと頭に残って、可愛いと言っているであろう。

今日の翻訳

 『ประเพณีพิธีมงคลไทยอิสาน』(ฉ.เปรียญ編集 อำนวยสาส์น刊 พ.ศ.๒๕๒๙)から出題する。

1.การทำบุญในเบื้องต้นผู้เป็นเจ้าภาพควรตระเตรียมสิ่งของและจัดการต่างๆในการที่จะทำการบำเพ็ญกุศลนั้น ให้สำเร็จเสียก่อนดังนี้ คือ

2.การนิมนต์พระสงฆ์มาเจริญพระพุทธมนต์

3.การตบแต่งสถานที่ให้สะอาดเรียบร้อย

4.การจัดอาสนะสำหรับพระสงฆ์นั่ง

5.การจัดที่ตั้งพระพุทธรูปและเครื่องสักการบูชา

6.การอัญเชิญพระพุทธรูปมาตั้งบนที่บูชา

7.การตั้งภาชนะน้ำมนต์

8.การวงด้ายสายสิญจน์

桜と緑

 3月25日、「アジア女性のための生け花クラス」を実施した。花材は吉野桜と鳴子百合。生けるポイントは桜の枝選び。ついつい桜の花にばかり目が行くが、この日の主役は枝そのものであった。淡いピンクの花びらはどこかかよわい雰囲気を醸し出すものの、そこに鳴子百合の葉を添えると、花が生き生きとしてきた。緑は大事。それを学んだ。
 ところで、月に1回、泰日文化倶楽部で開催している生け花クラスに参加している衣装デザイナーの斎藤ヒロスミさんが、3月19日に放映されたTBS番組の『情熱大陸』に出演。華道講師も一緒に数分だけ出られた。
 それを見た新宿区在住の女性がさっそく電話をかけて来た。「生け花を習いたいです!」 テレビの反響は大きい。

人偏の漢字

 昨日のタイ語作文で「人偏の漢字」を取り上げたが、一番書きたかった「信」を忘れていた。「信」=「人+言」から構成されている。WBCの栗山監督が全部の選手達を信じていたということが大いに話題になっているが、それは人間関係に於いて最も大切なことである。それには言葉の裏付けが皆無だ。
 ひるがえって考えれば、「何」も人偏であった。「何」=「人+可」から成り立っている。単なる疑問詞だと思って、無意識に使っているが、よくよく考えると、なんと「可」は「可能」に通じるではないか。
 「何?」、「何だろう?」、「何から来るものか?」と常に疑問をもって暮らせば、可能性が向上するような気がして来た。

今日のタイ語作文

1.「休(やすむ)」という漢字は「人」+「木」で構成されている。

2.「体(からだ)」という漢字は「人」+「本(もと)」で構成されている。

3.「仕(つかえる)」という漢字は「人」+「士(さむらい)」で構成されている。

4.「働(はたらく)」という漢字は「人」+「動(うごく)」で構成されている。

5.「使(つかう)」という漢字は「人」+「吏(役人)」で構成されている。

6.「便(都合がいい)」という漢字は「人」+「更(さらに)」で構成されている。

7.「仙(仙人)という漢字は「人」+「山」で構成されている。

8.「仲(なか)」という漢字は「人」と「中」で構成されている。

9.「仇(あだ)」という漢字は「人」と「九」で構成されている。

10.「侍(さむらい)」という漢字は「人」+「寺」で構成されている。

紫外線

 <紫外線>をタイ語で何と言うのか調べてみると、3語ほど書いてあった。

1.รังสีอัลตราไวโอเลต = これは英語の ultra-violet rays から訳したものだ。
2.รังสีเหนือม่วง
3.แสงยูวี = UV

 しかし、昨日、仕事で会ったタイ人は違うことを言っていた。そこでタイ人講師に「一番、頻繁に使われている単語はどれですか?」と尋ねると、「UV」というごくごく単純な回答が有った。
 そこで考えた。というか迷った。科学的な単語はタイ人には通じにくい。それに、英語の「ultra」 をタイ人は「อัลตรา アントラー」と読むから、余計にわかりにくくなる。